禅寺小僧

日々の記です。

縁側講話

かえしづくり

醤油のかえしを作ろうと思い立ち、冷蔵庫から醤油を取ってきた。今年はみりんのかわりに黄酒を使うことにして、ザラメが一キロ。濃い口2リットルと薄口1リットルではじめて、ザラメを減らそうかどうか黄酒をちびちびやつつ考えたところ。黄酒1リットル、…

お話しのこつ

今年は何年かぶりで、四月にはお説教の旅にださせてもらったし、大学での授業にもちょっと行かせてもらったり、生涯学習の方々らが本山に参拝されたおりにも話をさせてもらった。禅宗ではあまり話をするのはよくないというような家風があって、ごちゃごちゃ…

時間

待ってます 敷き瓦をながめていたら 時間を感じます そんなこというたら ちょっとおかしいですか 存在とか難しいことは わかりませんけれど 物体は感じています 346528

正は城郭で囲まれている邑を攻めて征服する意味

一と止とを組み合わせた形。一はもと□に作り、城郭で囲まれている邑。止(足あとの形)の古い字形は之(ゆく)と同じで、行くの意味がある。正は城邑に向かって人が進む形で、攻める、攻めて征服するの意味となる。正は征のもとの字である。征服して征服地の…

般若心経

觀自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。度一切苦厄。 舍利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受想行識亦復如是。 觀自在菩薩、深般若波羅蜜多を行じし時、五蘊皆空なりと照見して、一切の苦厄を度したまえり。 舎利子、色は空に異ならず…

間違った飲食や生活習慣が病気のもと

一昨日のインド東部オディシャー州における現代もおこなわれている民間療法のつづき すみません、ショバ先生に配布していただいた資料をほとんどそのまま写させていただきます。 ◎正しい日常生活は自然の治療である ベッドから起きる ・日が昇る一時間前にベ…

インドの宗教と日本の宗教

いつも楽しみにしている、大谷大学での中村元インド哲学カフェに参加してきました。次回はたぶん6月の開催だと思います。ショバ先生の「インド東部・オディシャー州における民間療法と健康管理」というタイトルで面白い興味深い内容でした。 気候風土的には…

達磨安心

達磨面壁す 二祖雪に立つ 臂を断つて云く、弟子、心いまだ安らかならず 乞う、師安心せしめよ 磨云く、心を将(も)ち来たれ、汝が為に安んぜん 祖云く、心をもとむるに了(つ)いに不可得 磨云く、汝が為に安心し竟(おわ)んぬ 壁に向かって、達磨は座禅し…

托鉢

最近の若者は山奥で修行する人が少ない、町に近いところで修行したがる者が多くて困ったことだとおっしゃる老僧がいらしたらしい。もちろん厳しく立派なことだけど、山奥にこもってしまったら托鉢できひんやん。いつもはみんなで修行していて、ある期間だけ…

健康の意味古今東西

生きる意味というか目的みたいになってしまうのだけど、今の日本の医療は延命とか救命そのものが意義であるし目的ででもあるんだろうな。元気で長生き、なるべく周りの人の手をわずらせず、ある日ポックリ逝けたらいいんですけどね、なんて話もよく聞くしな…

生きる力

生きる力っていうのがいつもアタマのスミにあったんだけど、文科省でも「生きる力」=知・徳・体のバランスのとれた力。変化の激しいこれからの社会を生きるために、確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体をバランスよく育てることが大切です。って…

「懺悔文を読む」〜懺悔の心〜

お経を読み始めるときに読む懺悔文は華厳経の中の一節です。華厳経とは「仏の飾りと名付けられる広大なお経」という意味で、東大寺の大仏もインドネシアのボロブドール遺跡の彫刻も華厳経の世界を表しています。「入法界品」、さとりの世界に入る章の中で、…

故郷喪失者の故郷

今にも降り出しそうな空の下、人を待つでもなく待たないでもない。そのへんに落ちている枝を集め、何かを料理するでもなく、ただ、なんとなく河原で焚き火してる。 故郷喪失者の故郷、開高健にそんな文があったやろ?ああ、手は故郷である、ってヤツな。。今…

わかってもらえるさ

こんな歌 歌いたいと思っていたのさ すてきなメロディー あの娘に 聞いて欲しくて ただ それだけで 歌うぼくさ この歌の良さが いつかきっと君にも わかってもらえるさ いつか そんな日になる ぼくら 何もまちがっていない もうすぐなんだ 気の合う友達って …

最終意見陳述全文公開から

原文はこちら→http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037501/ そのつづきです→http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037503/ 「自分は夢なんか持っていない!まとも夢すら持てなかったんだ!」という彼はマン…

十仏名

清浄法身毘盧舎那仏 清浄つまり空そのもの、真理としての大日如来(身には身体という意味と同時に集まりという意味がある) 円満報身盧遮那仏 円満(仏の性質をすべて備えている)仏の本体である大日如来 千百億化身釈迦牟尼仏 千百億のたくさんの化身の代表…

禅とは

デイアーナというインドの言葉を音写して「禅那」ともともと言っていたのがちぢまって「禅」と言われています。その意味するところは「静かに慮んばかる」つまり、静かに考えるというような意味なのですが、何のために考えるのかというと、三昧にはいるため…

一神教と多神教と

イギリスの学生さんに、端的に禅のことを言葉で説明してくださいということなのですが、本当はこんなことは言葉で話してはいけないことで、昔の偉い和尚さんなら、「そんなことは口で話して耳で聞いても何の足しにもならん。坐禅せにゃわからん、まずは坐わ…

インド哲学カフェ

いつも参加させていただいて、刺激を受けさせていただいております、インド哲学カフェのご案内をいただきましたものを転載させていただきます。 ↓ 日程:2014年7月13日(日曜日) 時間:14:00-16:00 場所:大谷大学 1213教室:1号館2階(着席は先着80名:1…

もやもや

大きい法要が終わって次の日、美しいヨガの先生に身体の調子はどうですか?って聞かれ、エエ調子はいいですよ、痛いとことかはありません、けど胸の中にモヤッとしたもんがありますな、と答えた。そうですか、って先生が言う。 あれこれ2時間ほどもいろいろ…

般若菩薩の咒文

故に知るべし 般若波羅蜜多は 偉大なる 咒文 明らかにされた 偉大なる 咒文 無上の咒文 比類なき咒文 能く 一切の 苦しみを 除き 消し去る 真実にして 虚ならざるが ゆえに 般若波羅蜜多の咒を説く すなわち 咒を説いて いわく 掲帝 掲帝 般羅掲帝 般羅僧掲…

空4

得る ということが無いのなら 菩薩になろうとするならば 真実の智恵・空・般若波羅蜜多を 生きてゆけ ありのまま・本来無一物・廓然無聖 心を覆ってくらますものが どこにもなく 心に恐怖がなく すべてのまちがった考えを 遠く離れた 極めて静かな 落ち着い…

空3

だから 空のかたちは ない 感覚も イメージも 意思も 認識も ない 眼もない 耳もない 鼻もない 舌もない 皮膚もない 心もない 色もなく 音もなく 香もなく 味もなく 触れるものもなく 存在ではない 眼の世界から 意識の世界に至るまで ことどとく ない 迷い…

空2

この世の全ては 空のすがた 生まれもしない 消えもしない 汚れもしない 清らかでもない 不足もしない 満たされもしない 283276

2014語り 智恵・空1

(観音さまは語られました) おまえのその肉体、流れる赤い血液 形あるものは 空(くう)と異ならず 空(くう)は形あるものと 異ならず 形あるもの すなわち 空 空 すなわち 形あるもの そして おまえの心の 感覚も イメージも 意思も 認識もまた 空そのもの…

2014語り序文

(耳を澄ます) ごらん 自分自身を この世の全てを 変わらないもの 永遠なものなど どこにもありはしない さあ 悲しみと 苦しみと 淋しさを 乗り越えて ゆけ 282604

エコロジーとマクロビとインターネット

泊まっている人がマクロビっていうのをやっていて、野菜しか食べないっていう。最初の日は昼から時間があったんで精進料理を作ったけど、アルコールもコーヒーもキムチも食べないのだと。身体にものすごくいいらしい。話をきいているとなかなか哲学があるよ…

悟りを開かれたあと

前の話→http://d.hatena.ne.jp/hekigyokuan/20140305 民衆や俗人に混じっての大燈国師の修行を高く評価されたもうひとりに室町時代の一休禅師がおられます。 その頃、「大燈国師行状」という本がでました。大燈国師に天皇が帰依されて、説法を聴きにおとずれ…

大燈国師の教え

紫野という地名をみてもわかりますように、昔からこのあたりは田圃にはできなかったようです。鎌倉時代のお寺の古い文書を見ますと、このあたりは、瓜畑が広がっていたそうです。ある日、近所のお百姓さんから、瓜をもらわれた大燈国師はたいそう喜ばれたと…

きこりとさとり

昔むかし 飛騨や美濃というから いまの岐阜県あたりの山奥に 「さとり」という妖怪がおったそうな さとりは人の心を読む妖怪で 黙っていても 心のなかで何を 考えたか思ったか 全部お見通しなんだ。 恐ろしい奴じゃ 山奥でたまたま 出くわしたりすると さと…