山椒の木の芽を摘んで、カラ炒りし、醤油で焚いたりしておりました。 いろいろ写真を撮っておこう、といつもおもうのですけれど、いつも 忘れてしまいます。出来立てを味見してから、庭におりて、他の仕事を しているときに口の中に味が少し戻ってきた。なん…

あれから、ひと月が過ぎていった。 ちょっと雪がちらついたりしていたのが、嘘のようで、暑くてたまらない ってふうになって、新緑が生い茂って、山の中はむしろ暗くなった。けど ほんとうに、あっという間のことだった。見てみたい、っていう物好きな 人が…

明治９年まで碧玉庵という寺があった。 時代の動乱期に消滅していったのだけど、都林泉名勝図会という本に 挿絵が載っていたのでここに載せておきます。 九州柳川の武将、立花宗茂が開基となって、当時は広い敷地を有していた のですが、跡地は現在は高校の…

豊かな華やかさがあって、絢爛で、目を魅せられてしまう都会の女子、街 の人通りや公園に佇む、染井吉野、枝垂れ桜、八重桜たちはなんと豪華な んだろう。御室の仁和寺の前を通ると門前は人であふれていて、そういえ ば、若いとき和裁縫の仕事をしていたお婆…

もう何年もあっていない漆職人の友達と会った。 家で話していたが、この下には井戸があることを告げて、六畳敷きはあり そうな巨大な蓋をずらして中を見せる。井戸は打ち込みのパイプが三本あ る。水は底のほうから蓋の下１メートルくらいまであって、深さは…

ちょっと前の日記で、カッコよく、いままでいろんなモノを後ろに捨てて きたのよ、と言ってみたものの、啖呵はきったんだが、実は情けないこと に捨てきれないでいたりもするのです。 薪にして燃やす大量の箱は風呂のお湯を沸かして、灰にしてしまったけれ …

きのうとは逆の道をゆくことにして、左に曲がった。こんなことでもなけ れば、こんなところまで来れないし、たぶんこの先もう一生訪ねることも ない。有棘鉄線が地道の両側に張られていて、その向こうはどちらも牧場 になっている。ところどころ家畜の餌用に…

会議が終わって、最終の新幹線にまで一時間半ほどある。 元ライダーの友達が迎えにきてくれることになっている。今では自転車に 乗っていて、自分が自分でなくなるような気がしたらかな？ヒョイッと旅 に出る。エラい馬力だな、惚れ惚れするよ。 昔はちがっ…

道端に停めてある懐かしいバイクの傍を歩いて しばらくゆくと散り始めている 丘のてっぺんには古いナゾの塔がある 戦時中、サイレンがついていたという人もあり 電波塔だという人もあるけどはっきりしないまま いまは何の役にも立っていないガランドウのコン…

心配していたのが、現実になってしまう。 雨が降っているんだよな。 みんなで花見しようと思ってたのに。 武田百合子のエッセイに、 空から落ちてきた花びらを睨みつけている男の人がいて、 この人は花見の幹事さんなんだろうな、 サクラの花びらは一まい散…

やっぱり、 167018

大釜でタケノコを湯がいとる。 火いれて、焚いて、茹だったら、ザルで取り出してる。 蓋してゆっくり冷ますのがいいという人もいるけれど、 煮物は冷えてゆくときに味が染むから、それだったら、 筍からでたアクが冷えるときに、またもう一度、筍に戻る よう…

バッとてんこ盛りの花を見せてくれるのは、現代人の感性にあっているのだろうな、 と散歩していて思ったわけですよ。大勢の花見客が、身も心も忘れてボーｯとなる、 群集陶酔感が現代の都市生活者には必要なんではないかな。テレビのアイドルグルー プやコン…

大通りを越えて公園に行ってみた。こんどの週末に花見をしようかと思っ て。去年は京都の桜を見れなかった。つぼみの頃に京都を出て、戻ってき たころにはもう葉桜になっていたから。この前、かたずけを手伝っていた お寺のお弟子さんと話したら、桜の苗木を…

東京に出張に行ってきた。 新幹線で往復するだけの、あわただしい旅。 移動するだけで疲れる、というけれど、 仕事だけすませて、 あたふたと帰らなければならん、そのつらさ、 流れてゆく景色を、ゆっくり楽しむでもなく、 やらなあかんことだけに、 気がせ…

春が訪れた。 お彼岸も終わり、そうこうするうちにもう四月になっている。なんかこの 時期はあっという間に過ぎてしまう。なんでこんなに？と思うほど、庭に たくさん植えてある樫の木から、毎日どっさり落ち葉の落ちてくる季節な んだわ。春というのは。樫…

４月１４日 11:00〜15:00 くらいまで予定 お一人一品もちより、自分の食器持参でお願いします。 丘に登って、みんなで持ちよりランチと、ちょっと遅めのお花見しませんか？ 平安時代には子の日参りで有名だったところで、かつては貴族の遊猟の地でも ありま…

花だらけの季節になってきましたね。 あちこちでいろんな花が咲いてるを少し そろそろお花見のおさそいなども聞いて 予定表とニラメッコするんだけど、 春の心は、のどけからまし、ってとこですか。 午後、御所の芝生で寝転がって、青空ながめたいものですな…

昨日はいい夜だった。 観音経はダァーッと入ってきて、リズムが生まれ、ギャロップが走り出す ような感覚があって、湧き上がってきて、消えてまた生まれた。 充実した瞬間になった。 夜は特設テントで村の人みんなとご飯を食べる。村長さんやいろんな偉い 人…