禅寺小僧

日々の記です。

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

閻魔王と地蔵菩薩

手元に本が無いのでザッとだけど、日本霊異記や今昔物語にこんな話がある。藤原朝臣広足が机に座ったまま夕方になっても動かないので起こそうとしたら、死んでいた。葬儀の準備をしている三日のあいだに息を吹き返して、こんなことを言った。「ヒゲが逆さま…

お地蔵さん

現代ではお地蔵さんはたいてい子供の守り仏さんになってることが多いのではないかな、子供の安全を祈願してお参りするのが。もちろん子供もお参りするけんだけど、質問の「なんでお地蔵さんはよだれかけをしているのか」のよだれかけは親が子供の為にしてい…

お地蔵さん

旅をしていて山道なんかで石仏に出会うのは風情があっていいもんだ。石工とは限らないけれど、誰かがここにやってきてノミとハンマーで道端の岩を刻んだにちがいない。お堂も何もなくて風に吹かれるまま、夜露にぬれるままだけどこの山全体がお堂や、とおも…

お蕎麦

今帰ってきました。最近はフランスの話ばかりでヒマしてましたが、もう少しつづきます。。。ところで、今度の日曜日、朝から蕎麦を打ちます!8時から座禅して、畑にいって料理して、11時半、観音経をあげて12時から味見というのでいかがでしょうか!畑…

観音経は、、、

お経にもいろいろあるけれど、なんで観音経をあげることになったんやろ?いろいろ聞いてみると、「観音経はエイトビートやしな。」という返答であった。内心、エイトビートやったんか、、、。知らんかった。とおもったが、丁度そのとき、ゴスペルを聞いて縁…

ソムリエ

あなただったらその人が、知性人であって、教養人であり、なおかつ文化人であるのか、否かをどうして判断しますか?あなたはどんな人ですか?とか、学校はどこですか?とか訊くんでなくて、(だいたい外国で日本の学校の名前を言ってもわからんだろうしねぇ…

本物

ニセモノだらけの時代で何か本物がわからなくなってる。話を聞けば聞くだけ、本を読めば誦むだけ、まんまと騙されるように思えてならない。世の中には「目利き」とよばれるひとたちがいてその人たちの眼には本物とニセモノがわかるようだけど、聞いてみると…

はてなの茶碗

いわれてみれば不思議なもんだネ。 飯を食うのにナゼ茶碗か? その真意は??? ようわかりませんナ。 周りの人に聞いても、「もともと茶を飲むためのモンやったんヤ」 とかいう意見が多い。飯を食う器は果たして茶と関係あるのか?否か? 考えるのもいいけ…

一撃、所知を亡ず

いまはむかし。香厳という名の僧がいた。修行熱心で学問もされたひとだったが、ある日師匠から、「父母未生以前のヒトコトを言ってみよ。」と問われた。父も母もまだ生まれていないその先の一句をこの場で出せ。ということだけど、師匠のこの一句にまんまと…

耳を澄ませば、

茶室でその日出していただいた道具の説明を聞いていた。ちょっと説明しすぎかな、なんて思いながら。。ミュージシャンが演奏するのを隣で聞いていると、デジタル録音や世の中に溢れかえってるCD、どんなに高価なステレオやスピーカーがあったとして、どこま…

存在感

せっかく来ているのだから、というので予定にはなかったけれど、急遽、2千人収容という大きなホールにいくことになった。といっても舞台の袖から出て真ん中まで行ってまた戻ってくる、というだけのことだから人様にみていただくような珍しさも芸もないけれ…

モノクロームが好きだ。

なんとなくモノクロ写真が好きで、昔は暗室に入って現像したり引き伸ばしたりしてたんだ。酢酸の臭いとか、赤いセーフライトで照らされておぼろに浮かんでくる印画紙の画像、現像液のヌルヌル、真っ暗な闇の中でステンレスのリールに巻いていく時のフィルム…

花の都のカツアゲ公園

きのうは迷子できょうはカツアゲ。毎日昼ぐらいから打ち合わせやなんかが始まって、終わるのは夜の12時ぐらいかな、それから晩御飯なんだけど、店が開いてないのよ。もしくは空いていても、閉店どす。といわれてしまう。ベトナム料理にしようか、中華料理…

迷子になった。

着いた足でエッフェル塔に登る。写真でみると優美な姿だけれど、実物は逞しい骨格の恐竜みたいなヤツだった。四股を踏むようにしっかりと大地を踏ん張っている。そして世界中から観光客が集まっている。そこが京都と違うところだ。登ってゆくにつれてだんだ…

ボンジュール・ムッシュ

むやみに広大で美しい緑色の畑地に感心していたら、左右にグラグラッと揺すぶられて滑走路に接地する。そこから駐機場までエンエンと地上を走る。だだっ広い飛行場。タクシーに乗り込み旧市街へと向かうと、ギッシリと重厚で隙間無く石で積まれた首都に迷い…