禅寺小僧

日々の記です。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒップアップ

見た目に、坐禅の姿は安定していて、どっしりしていると いわれている。誰に聞いたかは忘れたけれど、写真の三脚は 安定してるやろ、あんなふうに坐るんや。って云われてちょっと 勘違いしてたところがある。 三脚のようにというと、足を組んで、左右のひざ…

6月の座禅会の予定。

6月の座禅会は、8日、15日、22日、30日です。 朝8時から10時まで、もしくは11時までくらいです。 15日と22日は朝からお経を読みにいきますので、 8時には帰っていないと思います。 参加者の方はそれぞれ、ご本尊に手をあわせていただいて…

ネット時代の勉強法

近所の小学3年生が50人ばかりやってきたんだけど、それのまとめ 新聞を作りました、って人づてに渡されて大げさかもしれないけど、 ちょっと驚いた。 地域の歴史を話し、10分ほどの短い坐禅を体験してもらった。 すると以外や以外、子供達は静かに坐っ…

精進料理の取材

川の畑のあたりはいま茶摘の真っ最中で、ここいらのは浜茶ってよばれてる。 山の茶園にくらべてクセのない、マイルドなお茶がとれる。 広い、砂の河原のことを浜って呼んでいて、まったくといいほど石のないから 大昔は沼かなんがだったんやろか、なんて想像…

日本的なもの

個性の時代のは、自分の何らかを表現するのだろうから、 自我、自己を打ち立てなければならない。作らんといかん。 自分なるものを幾重にも重ねていくのは、しんどい。 宗教の話をするのにも、古今東西の万巻の書をよんでから でないと、議論にならない。勉…

俺の酒が,飲めんのかあ?

こんなセリフを吐いているなら、そら、もう、 完全に酔っぱらってますよ。 こんな宴会はあんまり気分のええもんでもあれへん。 その俺の酒、はたいてい俺の注ぐ酒のことなんやけど、 地酒ならぬ、自酒でもだったとしたら、なんかしっくり きまへんか? 手前…

強い線

あちこちのお寺を巡って天井の龍を眺めてきたけれど、 作者の個性にかかわらず、近年に描かれたのと古いものとでは 作風や線がやっぱりちがう。時代性なのだろうか現代の絵は なんとなくイラスト的な感じがするな。江戸期のものがグワンと 画いてあるが、現…

寺院と美術館

寺の什物として永く本堂にある襖絵が重要文化財や国宝に 指定されると、どうしても美術品や文化財としてうけとられる ようになってくる。日本文化を伝える貴重な文化財、美術品 となると、本堂においておくより、博物館などの収蔵庫に収め、 むしろ模写品を…

半銭にあたいせず。

どんな意味ですか? と尋ねられる。 須彌南畔 須彌山の南のほとり 誰会我禅 誰か私の心をわかる人があるだろうか 虚堂来也 虚堂和尚が来たぞ 不直半銭 半銭の値打もない そうですね、 須弥山の南の畔に、インドとか中国、日本があるんですが、 誰が私の心を…

仏教って凄い、。

知恩院とか行って、お堂に入ったら、仏教って凄いなあ、 ようこんなん作ったなあ、と思ったンや。 昔やしでけたんやろね。 今は材料がないから出来ない。 それに人間も昔とちがうやろし。 このお堂ができた頃は、お殿さんなり、富豪なりが資金を出して、 大…

ツツジの刈り込み、禅寺風にしてみたら

ツツジの樹を刈り込みしないでそのまま育てるとだいたい 上のような樹形になる。ツツジの樹っていうのはもともと そんなに枝が込み合うような樹じゃないと、思う。 ところがたいていは剪定鋏で上から刈り込んで、丸く仕立てる ことが多いようで、ハサミを入…

おお、ふるさとの風だ!

車を走らせ、3時間。 6時半になった。 日没までには。 アノ顔、この顔なんだが、 人数が減った。 何度も自分を受けとめてきてくれた、 先祖代々、一族郎党の小さな山村。 今夜はお経を読みに帰ってきた。 あちらこちらからのカエルの合唱を耳にするのは ひ…

七五三の庭

七、五、三の庭と呼ばれているところに案内する。 地面から石がそれぞれの数生えてきたように据えてある。 「7,5,3、の数には、それぞれ、どんな意味がありますか?」 「別に意味なんて無いと思いますよ。」 「いや、最初は必ず意味があったはずです。…

ツツジの剪定

今まで、ツツジの剪定は人任せだったのを やっぱり自分ですることにした。 玉仕立てにしてある樹を毎年、花がすむと、上から 剪定ばさみで刈り込んでもらってたのを、 樹の内側から手でハサミを入れて、枝を抜き、透かす ことにする。 上から刈り込みするの…

お経の練習

あさ6時の、清々しい空気の中にあつまって、お経をあげる。 瓦敷きの御堂なんで立ったまま。 声を張り上げてよむわけでもなく、ボッと詠んでいるんだが、 なんとなく生れ来し方なぞを想いやるような、時間でありますな。 実は最近またお経の練習を始めてい…

座禅の足の組み方

久しぶりに居合いの先生と会う。 20代の頃から坐禅をされている方である。 坐禅してるより、居合いを抜いている方が定力が溜まりますね。 とのこと。 子供相手に居合いを教え、一緒に坐禅もしようと計画されている ようなのである。 で足の組み方、両足を…

一宿一飯

特急フェリーに乗って、両親の仕事の都合で離れて暮らしていた 友人の実家?に行ったのは高3の春休みやった。 あんまりこの辺は、京都みたいに包丁のウデは無いんやが、 素材がいいから。と分厚い刺身なんかを御馳走になったんでは なかったか。彼の母はそ…

今時の桜

麦畑を歩いてた。 このあたりは北海道に次ぐ麦の産地で、 お百姓さんに聞くと、この地方は麦刈りをしてから 田植えまでのタイミングが丁度いいそうで、こんなに一面の麦畑に なるんだと。二条の麦はたいていビール麦らしく、 おたがい知らぬまま、胃袋に入っ…

落椿

美しい娘がいた。 殿様に見初められて、城にゆき、側室として 寵愛をうけることになる。 ところが病いになって寝込み、里にかえされたところ、 殿の心は離れていった。 悲しみか、恨みか、娘が川の淵に身を投げるとその姿は 大蛇になり、殿の行列を襲う。 護…

夜桜は

旅は人を孤独にさせてくれる。 一人旅で自分をもてあましふらふら彷徨う。 それが心地いい。 公園を夕方、歩くことはあるけれど、 夜桜にはこないでおこうとしていた。 独りで眺める、ライトアップの夜桜は、 淋し過ぎる。 山を歩いていると、ふと足元に散っ…