禅寺小僧

日々の記です。

釈迦成道

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 12月8日はお釈迦様が悟りを開かれた日です。お釈迦さまは菩提樹の下で坐禅をつづけておられましたが、夜明けの空に金星が輝くのを見て悟りを開かれたと伝えられています。今も修行僧たちはお釈迦さまの故事にならい、12月1日から8日まで1週間ぶっとおしで厳しい坐禅に励んでいます。

 お釈迦さまが求められたのは心の解放です。自分の思い通りならない苦しみを生み出す、自分という意識がどのように形作られるのか、その仕組みを紐解かれました。仏教徒は、心の自由・安らぎ・自立を求め、自分という思いに縛られすぎないように、淡々と生きてゆくのです。

 

 お釈迦さまが悟りを開くきっかけになった明けの明星は、2500年前と同じ輝きで今朝も夜明け前の東の空にあります。今年も12月8日の早朝に、かつてのお釈迦さまと同じ心境で明けの明星を見あげる修行僧が多く出てくることを願っています。