禅寺小僧

日々の記です。

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

畑にて

生きています。 料理上手の和尚さんのとこの台所にお邪魔したら、いい匂いがして、 山椒オイルなるものを作っておられた。はじめて見た。サラダ油を熱して、 山椒の実を大量に投入して、香りと味をつける。豆腐サラダかなんかにかけ て食べると美味しいらし…

やさしさ

メキシコとか行くと人がやさしいのよね、みんなやさしい。 っていう。お金稼がなきゃって国境越えてアメリカに密入国するひとたち だろ、でもそんなところのほうが旅しやすいのかもな。 なんで優しいのかというと、先進国でモノをいっぱい持っていたら、なん…

遡上行3

サハラ砂漠に行って、お茶と点ててきたという友達がいて、ひとしきり、 砂漠の話をした。砂漠に行くと、すごく元気になるらしいのだ。何もない ところなのに、それがいいらしい。そして、茶室でもそうでしょ、という 。 茶室も何も飾りがないけど元気になる…

遡上行2

ここは森が深くない山で、その昔はもっともっと禿だらけになっていて、 遠目に見ると一種、異様な感じがした。山というのは木が生えているもの だという思いこみがあるから、山じゅう禿だらけで白い花崗岩がむき出し になっているのは見慣れなかった。見てい…

遡上行

午前中の用事をすませて、次の場所へすぐにゆけばいいのだけれど、なん となく寄り道したかった。その昔は小さい田んぼの横をとおってなんとな く登ってゆき、入ってはいけませんと書かれた看板の横のフェンスの破れ 目からくぐってゆけばよかった。そのころ…

四弘誓願2

http://d.hatena.ne.jp/hekigyokuan/20120501#p1 ←?はこちら 鈴木大拙という学者がいた。善の研究で有名な京都学派の西田幾太郎と同 じ1870年に同じ石川県の生まれだった。彼自身は僧侶ではなくて、在家の 人だったけれど、明治の時代にアメリカに渡って、禅…

空木

五月というのに、はやくも夕立があった。 どしゃぶりの雨が清めていって、白い花から滴がしたたっている。 枝の中が空洞になっているから空木(うつぎ)っていう。 十文字のわりと大きな花が咲く、バイカウツギっていう種類。 171733

鉄塔

シャクナゲの顔が見たくて、小雨の降る冷たい朝、尾根を登る。 登りやし上れるけど、下りやったら降りれへんやろな、と思える坂をよじ 登って尾根にたどり着くと、あちらこちらで満開の花に会える。昨日の気 温が高かったのか、木の下の濡れた地面にパラパラ…

四弘誓願

衆生無辺誓願度 煩悩無尽誓願断 法門無量誓願学 仏道無上誓願成 {意味} 数限りない人々をさとりの彼岸に渡そう 尽きることのない煩悩を断ち切ろう 量ることのできないほど深い仏教の教えを学びとろう 無上の悟りを成し遂げよう 漢字をみているだけでも意味…