禅寺小僧

日々の記です。

2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

五条楽園歌舞練場

知らんかった。 こんなところがあったとは。 路地から路地へ草鞋を擦り減らして歩きまわったあげく、 あるゆる細部をめぐってきたつもりであったけど、 そんなところあったかいな?と思った。 祇園、先斗町、上七軒にあるのは知っていて、島原にも あるのか…

四条河原町の交差点で

横断歩道を渡ったところで、見たことのある人が タクシーから降りようとしている。 昔から世話になっていたオジさんで、子供のころから いろんなことを教えてもらった。今までやってこれたのに この人のおかげもあったのではないか。 ビールでも飲みにいこう…

というのが

花も紅葉も名所が沢山あって、 ワンサカ人が訪れるよな。 京都に棲んでいるものの、 そんな場所に足を運ぶことも なかったのが、たまたま通りがかってみると、 もう、人の列が川の流れと化していた。 恐るべし、全然しらんかった。 樹の下で叔母チャンは、き…

冬に散る花

春は陽光に晒されて、 白い光の中を一枚づつ、 桜の花びらは 風に流されてゆくのがいい。 だんだんと、これからあったかく なってゆき、 枝が伸び、葉が茂ってゆくころ 地面に辿りつく。 そっと、音もたてず。 かかえきれないほど莫大な爛漫が 砂上の楼閣の…

落葉

雨に降られるか、風にふかれるか。 いろいろあるんだろうけれども、 一朝、霜が降りると、落葉樹は一気に 抱えていた葉をおとしてしまう。 もうドサッと音がするくらいの、 急転直下の勢いで、 生身の肉を引き千切られるようなもの。 胸の中を掻き毟り、枝か…

文化財保護のため

観光案内をしてくださる学生さんがおられて、 大学の古美術研究会の方々なんだけど、いつもいる寺であっても よく勉強しているらしく、ちょっとカタイところもあるけれど、 彼らの拝観の説明を聞くのも楽しく、新鮮であったな。 カバンなどで建物の襖や壁を…

晩秋が近いナ、

風のない陽だまりのような秋の日、 さるやんごとなき方の庭に最後の紅葉狩り 広大といっていい園の中の路をゆらり、ゆらりと 進んでいると、東屋と東屋の間にはこれくらいの 歩いてゆくための距離が必要だったのだろうか。 この路を作るためだけにえらい盛り…

大原、途中へ。

久しぶりに、山の中の寺へゆく。 留守番の人ができたので、近頃呼ばれることも ほとんどなくなったのだけれど、たまに行くのも いいもんだ。 去年は自転車でエンヤコラ登っていったけど、今年は 車で、細いとこにぶつけんようにして、進む。 片一方が田んぼ…