禅寺小僧

日々の記です。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

死にともない3

桜の花が開いて、みんなが集まって花見をしている画のよこに 画賛がしてあって、 楽しみハ 花の下より 鼻の下 とななんとも洒脱なものだけど、ことさらに頭を絞って考えた というより、心のどこかからポッカリ出てきたような風情がある。 名僧としてなり響き…

死にともない。2

死にたい人はいないでしょうが、いつまでも生き続けられないので、 いつかは必ず死んでしまいます。 「死ぬならポックリ逝きたい。」 などとおっしゃられるのをよく耳にしますが、なかなかどうして、 生まれるのも、死ぬのも、自分の思いどおりにはいかない…

死にともない

仙?和尚が病いで床につかれた。いよいよ命旦夕にせまり、 弟子たちが床を取り囲んでいる。 「和尚さま、最後に何かいい言葉をおのこし下さい」 「死にともない、死にともない」 「天下の名僧ともあろう方が、そんな見苦しいことでは困ります。 もう少しまし…

山仕事

明治になるまでは北山に寺の山として場所があったのが、明治時代に上地令で 召し上げられているので、寺の山林はもう無くなってしまっている。清水寺さ んは、将来の普請のために木を植えておられるそうで、そのマネでもないけれ ど、実家の山の手入れをする…

山ごもり