禅寺小僧

日々の記です。

2006-01-01から1年間の記事一覧

今日は朝から、

門松を作ったな。 門のところと、裏の畑のところと、犬小屋のところと。 それだけで午前中一杯かかって、午後にまでかかったのだった。 あと、駐車場の土砂を袋に詰めて、担いで移動し、 道に播くバラスを買いにいっただけで夜になってしまった。 道で人に会…

夜景

大文字からの夜景はこんなふう。 闇の中で風に吹かれている。 足下に京都の街を隅からすみまで一望してにょっきり立つと、 あんな小さな点の中で右往左往したり、心配や期待をしているのだ。 そんなふうに思えてくる。 脚を動かしている間は無駄なことを考え…

ハイハイからもう一度

輪になって、追悼の酒盛りの途中、 「大文字行こか。」誰ともなしにそう、きまる。 最近は運動不足だから大丈夫かちょっと不安もあったけど、 法事にきていた赤ちゃんのあまりに早いハイハイを見て 思いついていたことがあって試してみた。 ハイハイの力強い…

豆を炊く。

大豆を二升炊いた。つまみ食いするとなかなか美味しかった。 米屋にもち米を一升買いに行ったら、最近はキロで売っている、 という。一キロ何百とかで一升になる、というので、それを 買って帰った。枡で量る量と、計りで計る重さとで、微妙に、 ちがう雰囲…

インフレのない世界

麹が仕上がったんで、雨が上がったら 味噌を仕込もう。明日の天気はどうなんやろうか。 大豆二升にもち米一升に麹をつけたのでやるつもり。 今年は野菜ができすぎで、余ってる。和尚さんと話で 「トラクターで野菜を潰すのをTVでやっとるけど、 あれはいかん…

師走

いろいろと、柚子の使い方をお教えいただいて、 いつもはなんとなく、樹から落ちてきて、 土に還ってゆく、というものでしたが、 今年は一丁、挑戦してみます。 お風呂にいれるだけでは、芸がありませんしね。 昔は12月は和尚さんにとって忙しい月であったら…

狸の穴

柚子を採る。 勝手生えの木のようで、大きさも小さいし、種も多い けれど、緑の葉と黄色い果実は、冬ののどかないい景色。 この頃は川の畑まで行くのがなかなかできないで、かわりに 庭先を眺めている。ゆずはポン酢かなんかに使えるだろう。 川に着いたのは…

モミジのゆくえ

最近は毎日、夕方、お寺の塀の外にいって、 落ち葉を掃いてる。塀沿いには大きな木が並んでいて 毎日、葉っぱを、どっさり、落としてくれる。リヤカーに三杯も、四杯も。 掃いてる最中に風が吹くと、枝から離れた葉は空中に舞い上がったまま、 なかなか地面…

時季になって、丸いダイコンの種が地面に落ちたら、 雨の後あたりにふたばがでてくる。順調に成長すると だいたい50日から60日で水々しい大根が収穫できて 人の口にはいることになる、おいしい、よかった、 これで終り、になるはずなんだけど。 抜かずに…

「ことしは暖かかったんヤ。一週間ちごたら全然違うんやけどナ。」 川の畑に行って、漬物大根を引いていると、、、大きくなりすぎてた。 毎年、和歌山大根っていうのを一畝蒔いて漬物にしてるんだけど、 今年は大きくなりすぎて、スがはいり、空洞ができてる…

餅は餅屋、なのかねえ。

アンテナにある、『無理問答』は写真についていろいろと 教えていただいているお師匠さんのブログなのでありますが、 どれもこれも、タメ息の出る美しさで、氏の感性のファインダー には、こう写ってるのか、と改めて感じ入ります。凄い。 コマーシャルの甲…

今日はいい天気で、ホッコリしてます。 紅葉は、、沙羅の木なんかが赤く色づいてます。 カエデはまだこれから、萩はもう散ったので昨日 根元から切っておいた。

遊びをせんとや。

「称好、何トカ、かんトカ、・・・・・・」 初めて会う人には、必ず、中国語で話し出し、 自分は中国人留学生でアル、と言っていた頓珍漢なヤツ。 他人が寝ているときに働くのが好きで、夜の車庫で電車の 整備、暗いうちの新聞配達なんかをやっていた。冬は…

全暗というところが寺にはなくて苦労した。暗いところはいくらでも あるけれど、完全な暗室が寺にはない。で、押入れに入って、フィルム の箱を開け、なんとなく手探りでホルダーに入れる。乳剤面を表にする って、実はいままで知らんかった。フィルムでもさ…

夜遊び

日が暮れるのは早くなり、体にはいってくる空気も冷えてきて、 夜空が高くなった。京都の街じゃ星はあんまり見えないけれど、 子供の頃の、田舎の、頭の上に落ちてきそうな星空を思い浮かべる。 そして、アラビアンナイトの千夜一夜物語。メールから始めたも…

昨日の晩からかえし、だしを仕込む。 かえし 宝本みりん 600ml パール中ザラ 500g 以上をキャラメル状にしたのに ヤギ醤油 濃い口 2L 薄口 1L 出汁 水 4Lくらい 昆布 適当 干し椎茸 1個 (1個しかなかった) 梅干 1個 一晩浸ける カツオ、サ…

新蕎麦一回目

, , , ,

生きているってカードの裏側は、いつかは死ぬってことだから、 誰もが、いつも、不安を抱えている、とも言えるのかもしれない。 追い立てられるようにストレスを感じながら今日もゆかねばならん 時代であるから、アレコレ気にしだすとまことにしんどい。 達…

幾山河、きょうも旅ゆく。

、 、 、 、

平らかに、安らかに。秋晴れ。

過去の記憶が、意識するしないにかかわらず、人間の心にこびりついていて、心の平安を邪魔しているように感じます。ああしたかったのに出来なかった、などという不満の記憶が、今の怒りのエネルギーに変化して、心を突き破ります。だからそういう記憶をため…

シブあま

死んだら土になる、っていうし、 土っていうのは大事なもんみたいだ、と思い、 寺片隅にネコの額ほどの畑を造ったとき、 祝だ、と言って柿の苗木を送ってくれた友人がいた。 昔のものらしいが、禅寺丸という品種で、名前も お寺向きであった。甘柿だという。…

, , , , , , , ,

散歩

午後、仕事もしまいにして、街へおりててゆく。 いい自転車が手に入って、マウンテンバイクなんやけど、 トラックで粗大ゴミを集めている時に、捨てる、というのを 貰った。年代モンでタイヤも太いから速さはないけど、 ゆっくり身に馴染んできたかんじやね…

恐ろしいはな

花をいける人にとって、素晴らしいものにも、 陳腐なものにもなる、菊は恐ろしい花だったとは。 たしかに、たとえば牡丹であったりすると、 単に切って花瓶に入れとけば、それだけで美しさが でてきそうですが、あんがい菊が難しいとはね。 じゃあ、タメシに…

その2

幕末の幕府家臣として、また明治時代の政治家として知られている 山岡鉄舟は剣豪としても、書家としても知られていますが、幕府軍と 官軍の戦闘で江戸の街が焼け野原になるのを避けるため、江戸無血 開城を決した勝海舟と西郷隆盛の会談に先立って、官軍の駐…

現代世相を見つめて

『悪を行うよりは何もしない方が良い。 悪を行えば後で悔いる。 単に何かを行うよりは、善を行う方が良い。 後で悔いることがない。』 ごくごくあたりまえのことが、仏教の原始経典ダマンパタに書かれています。 釈尊がとかれた善悪とは、 「それを行って後…

秋になって、

御参りでおじゃましたら床の間に菊が一本、活けてある。 緑の葉のところどころを、霜が赤く染めていて、花の色は 黄色だった、或いは白か赤か、と記憶はオボロなんだけど、 赤くなった葉のようすが妙に頭にこびりついているな。 誰もがモミジの紅葉には眼を…