禅寺小僧

日々の記です。

わかってもらえるさ












こんな歌 歌いたいと思っていたのさ
すてきなメロディー
あの娘に 聞いて欲しくて
ただ それだけで 歌うぼくさ


この歌の良さが いつかきっと君にも
わかってもらえるさ
いつか そんな日になる
ぼくら 何もまちがっていない もうすぐなんだ


気の合う友達って たくさんいるのさ
今は気付かないだけ
街で すれちがっただけで
わかるようになるよ


いつか君にも会えるね
うれしい報せを もっていってあげたいんだ


 詞 忌野清志郎
 RC.サクセション












こんなことしてみようと思ってると、言ったら、古い清志郎の歌に、街ですれちがっただけで、友達になれるかどうかわかるようになるよ、って歌があるんだ、って教えられた。擦れ違っただけでわかる、動物のカンっていうのかな、そんなのが薄れているような気がしてる。相手がどんな人なのか、地位や嗜好や考えてることなんかの情報や数字や文字が何もなくっても、会っただけでふと擦れ違っただけで、わかるって素晴らしい。そんなふうに生きたい。


そう教えてくれた人は新しい仕事を見つけて、南米の国に旅立っていった。仕事を辞め、部屋を引き払い、長年手元に持ち続けてた書物や品を処分するのは大変だったろうけれど、傍目には相変わらずの身一つの身軽さで。これからは旅人を迎えるほうになるよ、っていうと、私は旅をつづけるわ、と。





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