禅寺小僧

日々の記です。

ネット時代の勉強法






近所の小学3年生が50人ばかりやってきたんだけど、それのまとめ
新聞を作りました、って人づてに渡されて大げさかもしれないけど、
ちょっと驚いた。


地域の歴史を話し、10分ほどの短い坐禅を体験してもらった。
すると以外や以外、子供達は静かに坐っているではありませんか。
子供は騒ぐもんだと思ってたは全然間違いやったな。
中学生ぐらいでもたいてい一人や二人、騒いでいるのがいるもん
なんだけど。


でもとビックリしたのは、まとめ新聞で、参加したうちのひとりの
男の子が書いたんだが、8割がたはインターネットで調べたらしい
ネット知識の坐禅や歴史のことがちりばめられていて、左の隅に
4コマ漫画が描いてあって、
「お寺で小僧さんの話しを聞きました。」
坐禅をしました。」
「お茶とお菓子を食べました。」
っていうような内容だった。


うーん。近頃の頭のいい子供ってはこんな感じなんかー。
確かに子供にしてはよくまとめたな、って関心するけれど、
体験学習として寺に行くわけなんだから、本に載ってないこと、
インターネットにのってないことを書いてほしいんだけど。
先に他の人が言葉にしたのを探してきて、写すんではなくて、
何百年かたつ寺に実際に足を運んで、そこには今でも坊さんが
住んでいて、その人は毎日こんなことをやっているらしい、
っていうのをやってみて、自分がどう感じたか、面白ろかったんか、
つまらんかったんかとかでいいんでないの?


坐禅をしたときは、それまで聴こえていなかった、鳥の声が沢山して、
鳥の声に気付きました。とか言ってた子供はいたんだけど、まとめに
なるとそんなのどうでもよくなるみたいやな。


昔の子供より、確かに今の子供は要領はいいんだろうけど、
なんだかなー、とちょっと思った。
教科書にのってないことを体験してほしかたんだけど。
そのうち、まとめ新聞をつくるのが目的だったのでは?
なんてことはなかろうな。