禅寺小僧

日々の記です。

座禅の足の組み方





久しぶりに居合いの先生と会う。
20代の頃から坐禅をされている方である。
坐禅してるより、居合いを抜いている方が定力が溜まりますね。
とのこと。
子供相手に居合いを教え、一緒に坐禅もしようと計画されている
ようなのである。


で足の組み方、両足を太腿に上げる結跏趺坐について。
まず、片足で立ってみて、膝をあげてみてください。
太腿の筋肉が緊張しますね。じゃあ、ふとももの角度を
もっと上げて、水平より上に上げると、今度はお腹の中の
筋肉がはたらくのがわかりませんか?
坐禅でもそこの筋肉を使うのです。


具体的には、結跏趺坐をくんだまま膝を上げます。
そうするとやっぱりお腹の中の筋肉がはたらきます。
感じにくいときは両膝に重りをおくといいです。
その状態で腰の後ろあたりで息を吸うような腹式呼吸
してみてください。


坐禅をする前に足をくんだまま、ゆっくり息しながら、
本当にゆっくり左右にねじってゆくのもいい調整になります。
横にある筋肉がリラックスしてきます。やったあとでは足も
やらかくなってよりペッタリと地面につくようになっているはずです。
(お腹の筋肉がリラックスしているのですが、同時に足もやわらかく
なっています。)


坐禅をするときは膝をあげたままでは、そっくり返っていますから
そのままの力の使い方で膝を地面につきます。お腹以外の力はすべて
抜きます。
この坐り方だとお尻のしたに座布団はひかないほうが坐りやすいと思います。


この態勢で臍の後ろあたりの背骨起点にして、斜め下45度の角度で腰を
入れていきます。そうするとそれに対応する力が下からも、前からも
でてきて、つり合います。


道場でも、修行僧ですら、座禅で腰を悪くする人がいるのですが、
腰を入れるといっても、背骨に対して骨盤だけ反り返ったり、
押さえつけるような力の使い方をしていることが多いようです。


ムリや我慢を堪えるようなことばかりを競い合うんではなく、
浅い息で、こらえるような座禅をするのでなく、
むしろ元気が出るような、
定力のつくような座禅をしてみましょうや。


居合い抜くより効くような。