禅寺小僧

日々の記です。

ハイハイからもう一度

 輪になって、追悼の酒盛りの途中、
「大文字行こか。」誰ともなしにそう、きまる。
最近は運動不足だから大丈夫かちょっと不安もあったけど、
法事にきていた赤ちゃんのあまりに早いハイハイを見て
思いついていたことがあって試してみた。
ハイハイの力強い動きを観察すると、左手が前に伸びる時は
左足を伸ばしている時で、かつ、左脇腹も伸びている時である、
ということに気がついた。以前から、体の伸ばす方に重心を置く
と身体を大きく柔軟に使える、と言っていたのと同じような動き
になる。この赤ん坊のハイハイを見ていて、「この子は脚が早くなる。」
と言ってしまったが、無意識にハイハイしてこの動きができる人は
よっぽど背骨の柔らかい人だ。
大文字は結構階段の多い登山道なんだけど、階段を上るとき、
右足を上げる場合には、左足に重心を置いて左脇が伸びるような
身体の使い方をする。意識的には右足を上げる感覚はあまりない。
あまり疲れず、楽に登れて、筋肉痛もない。
普段この歩き方にすれば、腰痛も解消するんではないか?
そんなことを夢想している。
それを無意識でしている赤ちゃんはやっぱり偉い。