禅寺小僧

日々の記です。

朝から







山椒の木の芽を摘んで、カラ炒りし、醤油で焚いたりしておりました。
いろいろ写真を撮っておこう、といつもおもうのですけれど、いつも
忘れてしまいます。出来立てを味見してから、庭におりて、他の仕事を
しているときに口の中に味が少し戻ってきた。なんとも旨いなあ、と
そんな瞬間がありました。











田舎の胡麻を三合とって、袋の中には少しだけ残っているのを、どうしようか
と思って、足さずにそのままナイロン袋に戻しておいた。もうすこし厚くなった
ら蒔いてみようかなと思って。京都のお寺の畑では日が照らないから、あんまり
たいしてできないのだけど、いちおう蒔いてみようかなと。









炒って、摺って、濾して、とやってゆき、そこまではいっつも通りなんだけど、
これはいつもなんだけど、カスを捨てるのがもったいなく、思っているうち、
小麦粉と砂糖と油をいれて、クッキーを作ってもらう。食べてみると本当に素朴
な味で胡麻を取ったときに入ったらしい、種のはいっている鞘なんかも舌に感じ
られる。それが実はうれしいのだけど、口に出しては言わない。














170048