禅寺小僧

日々の記です。

2007-01-01から1年間の記事一覧

去るものは追わず

「病床六尺、これが我世界である。しかもこの六尺の病床が余には 広過ぎるのである。」見事な書き出しではじまる、 正岡子規の病床六尺は最初、新聞「日本」に毎日連載された。 そして最終回の明治35年9月17日(127回)が 掲載された2日後、子規は…

死ぬが嫌さに、笑ふて候

災難に遭う時節は、病の時節には、死ぬ時節には などというと、すぐカン違いされてしまう。 諦念、アキラメ、無気力なのだ、と。 でも良寛さんの手紙のコトバは やはり自分の心の境涯として言われたのであろうし、 そのあたりが、災難名、病、死などにふりま…

女郎くも

門を出たところは細い通路になっていて、 松の並木を風が通る。通路をまたいで樹と樹のあいだに ジョロウグモが大きな巣を張っていた。女郎グモは大きくて 黄色の利いたカラフル娘であるし、巣も一重ではなく、二層 構造の立体派で見ていて飽きない。門のす…

死ぬ時節

仏教って響きには何か説教くさいものだけど、 それだけではなく、もっと、大らかでゆったりした思想でもある。 「寒暑到来すれば如何に回避せん。」 「何ぞ寒暑無き処に去かざる。」 「十五日已然は汝に問わず、 十五日已後、一句をいいもち来たれ。」 「日…

災難にあう

小雨になって、 「こんどお彼岸で何か話せんなんのやけど、 なんにも思いうかばんなあ。なんか聞きたい話ないかいな。」 「自由の話でエエやないか。」Parts氏が言ってくれる。 自分本意に、欲望のまま、まわりに左右されずにやる、という のが今みんなが思…

あぁ。25年。

この辺りが最後の照葉樹林帯で。 簡単に言うと雑木林で、 それだから水がいい。 花崗岩地帯であるしなおさら。 さらに上には一軒も家がない、 巨大なコンクリート製の滝がいくつもあるし ささやかながら道もついているので なかなか便利のいいところであるな…

渓流に訊ねて

こんなハズでは。。

何年か前から蔓がのびていたんだけど、 雑草に覆われて大きくならなかったのに 今年は竹の支えをしてやった。 テッセンの花が咲くんやないやろか。って。 支柱の効果はすさまじく、ぐんぐん伸びて 蕾をつけ、花を咲かしたら。。 全然ちがう花やった。 道ばた…

弱き者

腰痛を体験して中年の入り口に差しかかったような塩梅なんやけど、 良かったことの一つは腰の痛い人の気持ちが少しわかったやろな。 それと、痛みがあると精神力というか、気も萎えてしまうということ。 人間の気概というのも案外弱弱しく、転びやすいものだ…

ほとほとと。。。。。

痛いもんどしたなあ。やっぱし。 最初は寝転んだり、起き上がったりがナカナカ大変で、 おじぎをしようとしても頭が下げられん、パンツを履こうにも 足があげられん、というていたらくで、ホトホト、参りました。 次の日に痛くない方向にじっくり動かしてい…

9月の座禅会

9月の座禅会は2日、9日、16日、30日にします。 23日はお彼岸ですが、行事があるので休みにします。 今年の夏休みはお盆が終わってから、日帰りで実家の墓参りに 行ったくらいで、どこへも行かず、おとなしくしていた。 けれど、陽には焼けているか…

イメージするもの。

新聞では拝観料が高いことを書き、鎌倉市がすすめている 世界遺産についてもそんなものにならなくていい、と締めくくっている。 世界遺産に指定されると周辺の高さ規制がされやすくなるなど 寺院にとっては保護されやすくなるようだが、そのような保護も 高…

拝観料

ごぶさたでしたが、おとなしく、ぼちぼちやっております。 6月18日の朝日新聞で鎌倉の寺をあるいた天声人語の筆者が、 寺院の拝観料が高いと嘆いている。鎌倉市や神奈川県がユネスコの 世界遺産の登録を望んでいるが、いびつに国際化し拝観料が高い だけ…

納豆

炎天下で仕込む寺納豆の季節になった。 実家で作っている黒豆を7升もらっていたので、今年は これで納豆を仕込むことにする。納豆は黒豆でつくるとどんあ味に なるんやろね。 自分で作ってみたいから、是非、仕込みを見せてほしい。という人が あって、今年…

8月の座禅会

もう8月になっていますけれど、8月の座禅会は休みにします。 暑さに負けないように、ゆっくりしていてくださいな。 9月になったらまたお会いしましょう。 さて、最近何をしているか、といいますと、 暑いので庭に水を撒いたり、墓場の草を取ったりしてお…

「エエのが出来たから。」って言いながら、P氏がやってきた。 ゆったり歩きながら、「なんかメシ、食うか?」ということになり、 鞍馬口のラーメンなか房に向かって歩いてゆく。ここのラーメンは ウマすぎる上に、地鶏チキンカツ定食が650円!という破格…

空の下、雲の上

祇園祭

若い人たちにさそわれて久しぶりに 祇園祭の宵山にいってきた。 やまないシトシト雨のなか、二階に上がり、 そこから鉾の上に上げてもらうと、 装飾のほどこされた鉾の上では大人に混じって 沢山の子供がいて、彼らが演奏する 太鼓、笛、カネの音で溢れかえ…

何で死にたいか。

病気のはなしを聞いていると、 ガンはかなわん、脳梗塞もイヤ、心筋梗塞がイイとか。 長患いやなくてポックリいくのがいいらしい。 和尚さんは何がいい?とか聞くから、 何でもエエわ。どーでもエエ、ガンでも、脳でも、心臓でも。 自分にあたった病気でエエ…

よりよい生活

ジャムを作ろうと思って、スモモの実を半割りにして、 スプーンで種をぬいたところ。天の恵みはかぎりなしで 収穫はどっさりあるけれど、日持ちがしないのが悲しすぎ。 仕方ないのでこれからジャムにするところ。鍋一杯にグラニュー糖 1キロをまぶしておく…

李下にカンムリ

寺にあるスモモのが今年も実をつけて、樹の形が 重さでかわるくらいで、誰に盗られても惜しくない、 ただ鳥にくちゃくちゃにされるのが悔しいく。 リンゴの箱に一杯でたぶん20キロくらい。 スモモは沢山なるけれど、いっときに熟してしまい しかも実のまま…

槿

沙羅の花もそうなんやけど、ムクゲも一日花で、 地面に散ってるのを眺めるんは 夏の朝のはかない楽しみであるな。 裏の空き家の傍に咲いている花で、 駐車場をつくったとき、地面で切って根を取りきれない ところから、また、生えてきた。放ったらかしやけど…

7月の予定

なかなか蒸し暑い、7月の座禅会は 1日 8日 15日 22日 29日 です。 7月はお経の当番にあたっていて、6時から お経をよんでいますので、たぶん少しおくれます。