禅寺小僧

日々の記です。

何で死にたいか。


病気のはなしを聞いていると、
ガンはかなわん、脳梗塞もイヤ、心筋梗塞がイイとか。
長患いやなくてポックリいくのがいいらしい。
和尚さんは何がいい?とか聞くから、
何でもエエわ。どーでもエエ、ガンでも、脳でも、心臓でも。
自分にあたった病気でエエわ。
若い人にはわからんやろなあ、ということで落ち着いた。
向こうのほうからやってくるのを自分で病気を選べるわけでもなし、
若くて経験が足らないのだったら、病気になってから考えし、
そのときにかかった病気で病人していることだろう。
何の病気がいいというのは
人間の強欲と願望がそうであるというだけのことで
そんなことを言ってると、案外、願望の裏返しで、
嫌なほうの病気があたったりするんではあるまいか。
死がせまっていない人だから、そんな気楽なことが
いえるのだと、言われるが、
死に逆らっても逆らいきれるものでもないし、
ついてまわるものだし。