禅寺小僧

日々の記です。

あぁ。25年。




この辺りが最後の照葉樹林帯で。
簡単に言うと雑木林で、
それだから水がいい。
花崗岩地帯であるしなおさら。
さらに上には一軒も家がない、
巨大なコンクリート製の滝がいくつもあるし
ささやかながら道もついているので
なかなか便利のいいところであるな。
バス代220円でいける。
今回はP氏と一緒だったので叡電で行った。
200円。お金もかかりません。
床で一杯やりたいなら、貴船よりこちらでしょうな。
水に足つけて、寝転んで、空を眺められます。
山気と風情がちがいますぞ。
春は山桜、これから秋は紅葉ですな。











互いに用事をすませて、出町柳で、午後、
「電車でこっちくる途中、エライ雨やったゾ。」
「まあ、大丈夫やろう、行こ行こ。」
のしのし歩いている途中にゴロゴロいいはじめていたが、
P氏発見、購入、持参の25年!ウルトラ古酒。
昭和56年だったか製のレア物。
ワインなどではないれっきとした日本酒である!!!
流れの中に立ち、山に向かい
「諸君!あぁ。25年!嬉しいことも悲しいことも、
多すぎた歳月である!」
「ここで飲めることは幸せで、冥途を旅する君といっしょ
できないことは寂しいことである。」
「25年間、流した血と汗と涙とともに。」
 





威勢良くやるつもりが。










シトシトではない大粒の雨が降ってきて
川をあがって木の下に隠れる。
はじめは余裕で濡れずに飲んでいたが、
土砂振りがつづき、とうとう紙コップにも雨が
叩きつけるようになってしまった。
ついでに道が川になりはじめ、
そのうち濁流になってきた。
この25年間。
そのうち、ちょっと、晴れ間がのぞいた。