禅寺小僧

日々の記です。

麹作り (初級少量)







最近はもう大量の麹を作ることはなくなって淋しいことであるけど、少量の麹を作るというのもそれなりに楽しく、これからやってみたい人の参考に作り方を書いておきます。今回は2升の白米で麹を作ってみます。


原料のお米ですが、新米でなく古米のほうが作業しやすいです。コシヒカリとかではなくて、日本晴の古米のようなあまり粘りのない寿司米があればいいですね。日本晴は子供の頃、田舎の田んぼで作っていた米だったので思い出深い品種なので個人的におすすめです。お米を買ってる人は米屋で訪ねてみると料理屋さん用に持ってはると思います。酒米を使うという手もありますが、食米の販売ルートには乗らないので、素人には手に入らないと思います。


井戸水でお米を研いで、水に浸けます。春秋は1日、厳冬には2日。しっかりと米の内部にまで浸水させます。水切りをしっかりします。洗濯ネットにいれて脱水機にかけ、表面の水分を飛ばすのもいい方法です。蒸し器で1時間蒸して蒸米にします。火は強火、蒸気をけちってはいけません。写真はキラリと蒸しあがったところです。











蒸布のまま木の箱に(大量に作っていたときにはこの箱で麹を作っていました)ひろげて人肌にまで冷まします。麹の菌が熱で死なないようにするためです。麹の種をつけやすいように一粒一粒ができればパラパラになるようにほぐします。











麹屋さんで種麹を買ってきて、1升にスプーン一杯くらいを茶漉しにいれて蒸米の上に振りかけます。手でもんで全体に行き渡らせます。蒸布にくるんだまま、保温箱の中にいれます。蓋のできるダンボールの箱にいれて蓋をして、さらに木の箱にいれています。必要があれば下からコタツのあんかであっためます。30℃が目標です。











種付けから24時間後。麹がまわりはじめ温度が上っています。40℃に近いのでコタツの電気を切ります。温度は40℃を超えないようにしないといけません。温度が上りすぎると、納豆菌などの別の菌が繁殖しますので。









蒸布をとりはずして、ダンボールの箱のフタのほうに半分づつにわけて、その上に新聞紙をかぶせるか、段ボール箱の中身のほうを底を麹にひっつけるようにかぶせます。紙をかぶせて適度な湿気を保ちつつ、だんだんと乾燥させてゆくのです。











30℃以上の温度を保ち、40℃を超えないように気をつかって、
種付けから40時間で甘酒用、48時間で味噌用の麹のできあがりです。












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