禅寺小僧

日々の記です。

甘酒つくり












お粥ぐらいにゆるく炊いたご飯に、そうじゃなかった
らふつうのご飯にお湯をいれてほぐしたところに、麹
米をいれて炊飯器で保温にしておいたら、一晩か一日
でこってり甘い甘酒になる。子供がよろこぶ、って言
いたいところだけど、いまの子供は甘酒飲んだって別
にうれしいこともないだろうな。気持ち悪がってたぶ
んあんまり飲まない。どろどろ発酵(実際には麹に含
まれているアミラーゼという酵素による糖化)してい
るし、人気なかろう。















大人が飲むようの甘酒は冬の時季には簡単で、日本の
風土にほんとうにあっていて、もう勝手にできてしま
う。原料は日本にたくさんある、お米と井戸水だけ。
研いで、水に浸していたお米をひきあげて蒸す。米を
浸けていた水は捨てずにとっておく。水5升に、この
あいだつくった麹2升を放り込んでおく。蒸し米は3
升。つまり麹と蒸し米を足したのと同じだけの量の水
がいることになる。もっとも麹の割合はもっと低くて
もよくて、ふつうは麹1に蒸し米3くらいでいいみた
いだけど、麹をつくるのに2升という量が作りやすい
のと、今回ほかのことに麹を使わなかったのでそのま
ま全量つかうことになっただけです。1時間ほど米を
蒸したら、広げて冷まし、ほんのりあったかいくらい
になったら麹と水をいれておいた樽にほぐしていれま
す。米粒をつぶさないように手で混ぜます。しばらく
台所においておくと、発酵がはじまります。プクプク
でてきた泡が、盛り上がってきてソフトクリームみた
いになり、そのうちまた大きい泡になり、、というふ
うに育っていきます。このまま台所においておくと、
あふれてたいへんまずいことになるので、ゴミ袋を上
に覆せてひもで縛って倉庫に移して上に毛布でもかけ
ておけばあとは何もしなくても大丈夫です。あとはま
かせておけば。木の樽にいろいろな菌がすみついてい
るのですが、最初につくるときは作っているひとに種
に少しもらってきたのをいれると簡単です。自分でも
できますけどひと月くらいかかります。


味は日毎にかわっていきます。いつ飲んでもそれぞれ
の味で、子供が飲む甘酒とおなじように、そのままモ
ロミのまま飲めばいちばん身体にいいとおもいます。
胃腸の調子がよくなる薬です。あんまり風邪もひかな
いようになりますよ。