禅寺小僧

日々の記です。

というのが





花も紅葉も名所が沢山あって、
ワンサカ人が訪れるよな。
京都に棲んでいるものの、
そんな場所に足を運ぶことも
なかったのが、たまたま通りがかってみると、
もう、人の列が川の流れと化していた。
恐るべし、全然しらんかった。







樹の下で叔母チャンは、きれい、きれいと、
口々に叫びつづてる。
花を見て、紅葉を見て、季節の移ろいを
愛でて、人間は酔っているように見える。
何がこうも酔わせるのだろう。







こんなことやってますよー。
ここにいますよー。
と手を上げていなければ、
誰にもわかってもらえない人間界ではあるけれど、
いつだったか、嵐山から試峠を越えていったとき、
たまたま出合った銀杏の大木はよかったですね。









京都市内の名所に人が溢れてるけれど、
ちょっと足を伸ばしてみると、
誰もいないところで思わぬ樹を見つけたりする。
回り逢った、見つけられた。


誰に見られていようとも、
誰に見られていなくても。