六体石仏 代官屋敷

これはさすがにちがうってんでまた戻って、もういちど峠を越したところに下からみんなが昇ってくるのが見えた。あ〜やっとこさですわ。こんな気苦労が疲れるんだよな。みんなと合流してもう怖いものなしになったから、六体石仏にまで足を伸ばす。みんなで顔に生えてきている苔をとってあげて、般若心経をあげる。昔の道、集落跡、いまは山に呑み込まれてしまったけど、石の仏さんだけは立ち続けておられる。訪ねてくる人も少ないでしょうけれど。きれいな陽がさしてました。

もう手入れしてない茶園跡があって、イノシシの足跡がいっぱいあった。居心地いいのかもしれん。代官屋敷跡にも足を伸ばしたけれど、代官さまを想像させる遺物は何も残っていなかった。小さい田んぼの跡がが道の横にならんでいただけ。痕跡があるのは水路跡の石垣とか、石のものだけですね。たったの70年の時間が経っただけなんですがね。

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