禅寺小僧

日々の記です。

仏手
















寒さがゆるんでしまって、せっかく積もった雪が溶けてしまいやがったの
がちょっと戻ってきたみたいですな。今の時季あんがい花がなくって、葉
は落ちたけど実はついている柿の枝を切ってきた。柿の実はちょっと多す
ぎるのやけどなんとなく切らずじまいで、そのままになったままで。
南紀の友達が仏さんの手のようなかたちの蜜柑を送ってきてくれたのを一
緒にいれる。常緑の柑橘の樹のある家は栄えるって言ったような気がす
る。食べれるわけでもなかろうし、なんの役にたつわけでもなかろうけれ
ど片隅に植えてみよかいな。置物にはいいけれど、花器にいれるのには枝
が短いのとちょっと立派すぎるんで、そこそこのができればいいんだけれ
どな。春までおいといて、種とって、まいてみようとおもう。実が細い棒
のようなかたちになった一種の奇形なんだろうけれど、中に種は入ってる
んだろうかな。もし芽がでたら育ててみよう、10年か20年して、もし
樹が実をつけるようになったときには、もらったような仏手柑がなるんだ
ろうかね。それともふつうの蜜柑にもどってしまうんだろうかね。













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