雨の日
昔の場所にもどる
あのころは若者のエネルギーであふれていたのが
そのごあたらしい建物に移転したから
現役の熱気というよりは
漂ってるのは過去の残り香だった
後輩たちのところをはなれて
ひとりでに足が迷いこんできたけれど
あんまり誰も来ないもんだななんて思ってたら
でもよく考えてみれば彼らのほとんどは
あたらしい道場で修行したのか
当時の苦労は時間の向こうに押しやられてしまって
もう忘れてしまい
あんまり覚えてないような
ものなのだけど
ああ、ここからはじめさせてもらったのだったな
雨の日だっていいじゃない
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