禅寺小僧

日々の記です。

自然とのコミュニケーション











荷物をどっさり積んだクルマで横に乗り付けてオートキャンプ風になんかするのはあんまり好きじゃない。かと言って、みんな時間が限られている身だからそんなふうにするしか仕方のないのも多いんだけど。でもできれば、少しでも自分の足で歩いて、背中に背負えるだけの荷物でもって完了してしまいたい。気を使う友達でもない。豪華にすることはない、身の丈にあったものだけで十分なのだわ。ジャーッと落ちつづける道端の湧水をペットボトルに汲んで、段ボールの箱に入れて背負子にくっつけて背中に背負ってもらってさらに進んでく。10キロ重量が増える。ごくろうさん。














路傍のススキもそろそろ出穂しはじめていて、まだまだムシ暑いなんて言ってるけれど、夏の盛りは遠のいて出始めは新しいススキの穂。夕方の川の横を歩いてるとやっぱり夕方の川沿いを歩いた昔が誰にでもあるんじゃなかま。もうすぐ日が暮れる、雨も降ってくるかも知れない。台風12号が近付いている。













沈下橋のある少し広い河原にでて、あまり痛くなさそうな地面をさがして、仮の家を組み立ててお茶を呑んだりするんだど、湧水を味わったり、流れてくる水の音を味わったり、山の緑の移り変わりを味わったり。大人の楽しみなんだけど積極的な楽しみじゃなくて、静かな愉しみっていうのかなあ。これ以上ないほどのささやかなものだけど、心の友と味わう水の音。













406550