禅寺小僧

日々の記です。

700年前の石仏







道から端を渡って、ものすごく低い、頭を下げてかがんでくぐらないといけない鳥居の下を通って少し登ると、石窟だった。インドの石窟寺院っていいなって憧れて眺めるけれど、昔の日本にもあったのですね。木の建物の中でする仏教と、石の建物の中でする仏教と、だんだん少しづつ変化してゆくことってあるのだろうか。釈迦の時代の旅をつづけて暮らしてゆく仏教と、寺を建てて定住してゆく仏教とで、いろんな変化があったろうとは思うのだけど。もしかしたらここに住んでいた人はいなかったのかもしれない。お参りにこられるだけだったのかもしれない。


















特に巨大な仏さまでもなくて観光地でもないから、訪ねてくる人があるわけでもなく、半分忘れられたようにそこに在るのがいい。有名どころはそれなりの立派さとか、わかりやすい見所があって素晴らしいけれど、素朴で手の届きそうな親しさで、威張っておられず。地味な旅ができて、足の向くまま歩いてたら、こんな所にたどり着く。















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