禅寺小僧

日々の記です。

アロマ瞑想








アロマを焚いて、その中で瞑想するのははじめての体験でした。
アロマの香りのなかでリラックスするのはよくあるのだと思い
ますが、意識的、能動的、にこちらからアロマを聞きにゆくよ
うな感じがして興味深かったな。その中で身体と心がどう変化
してゆくか。
何種類か試してみて、さまざまな香りのなかにいて受ける印象
や効果がクッキリとあからさまに違うので、驚きました。
レモングラスでは口の中に唾が出てきて、ミントではさわやか
になり、サンダルウッドでは刀の刃の上に坐っているような、
一点に集中していくような感覚がありました。


伝統的な仏教の瞑想では線香を焚きますが、時間をはかるため
に点けているようなもので、香りの効果に関しては全く意識して
いません。強いのや、イヤな臭いの線香は使わないようにして
いますが。同じ匂いを鼻にすると身体が覚えていて、自動的に
瞑想状態に入りやすくなっているとは思いますけれど、匂いを
利用して意識をある状態にもっていこうとはしていません。


座禅では集まって修行していても、各個人が自分の修行をそれ
ぞれしているのにたいして、アロマ瞑想はちょっとした薬物パ
ーティのような連帯感がありますね。マリファナパーティのよ
うな悪いイメージではなくて、茶の湯の一坐建立がこのような
感じなんでしょうか。
今の人にぴったりなことをしていただいて、いい勉強になりました。











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