禅寺小僧

日々の記です。

京町屋?修復





京町屋というのがブームになっていると思う。
つまるところ一つには、東京にないから、というのが大きいかと
思うのだが、若い人の集まりなんかでも町屋でします、というので
行ってみると、町屋を貸しておられるスタッフの方が東京の言葉で
喋ってはった。東京の人が運営してはるんやね。それはそれでいい
ことですな。


京都のちょっと古い民家を、今は京町屋というようで、大学生が、
友達が京町屋に住んでるんです。というのでいってみたら普通の
家であったりする。もともと町屋というのは道に面した表が店で
商売をし、中庭から奥が住居である、というような職住一致の建物
のことだと思うけれど、今は数奇屋であろうと、長屋であろうと、
町屋というみたいで、確かに古屋というよりオシャレですな。







昭和6,7年に建てられた京民家、50坪ほど、案外広い家なんですが
一人ぐらしで方が猫を飼ってたおられたらしく、壁が傷んでたりする。
けど潰すにもお金がかかるらしく、区役所に行ってみると、
「よく建っててくれた、というべきで大分下がってますが、新築すると
固定資産税は3倍から4倍になりますよ。」と言われたらしい。







迷いどころですなー。エエィ、この際、と解体されていくんでしょうな。
けどそれもなんか芸がないって気もするんですよ。新築の家はきれいで
しょうが、たぶんこんなに持たないでしょうし。今居る寺も400年前に
建てたのを修理しながら住んでいるわけで、そのこと思うともったいない
ですよねえ。ただ今の人が住めるか、というところなんですよ。
保存だけしたってしかたないわけで。。








景色がいいところなんですが。