ああ。20年。
求めるものが多すぎ、与えられるものが少なすぎ、
掻きむしるように、もがくように毎日を生きていた頃。
この場所から出てゆくのだ。出したり、隠したり、
どいつもこいつも手の中に野望を抱えてた。
東西南北に散り、10何年、、
車輪がめり込むように、出来事が身体の上を通り過ぎていったが、
失ったものが多すぎ、得たものが少なすぎやしないか。
あの頃は気分は。
写真展に来てくれたかつての友人にそんなことを言ったら、
「わかる、わかる。そんな気分があった。」
と言っておった。
写真のしたのセリフはちょっと長いと思ったので、
2日展示したあと、それぞれすべての四行目をはさみで切り取った。
言葉はちょっと足らないぐらいで良いようだ。