禅寺小僧

日々の記です。

春のこころは、、


きのうの夜、知人から電話があって、
その人の知り合いの人から電話がかかってくることになった。
そしてさらに、フランスの新聞社の通訳という人からまた
電話があって、
「明日の朝、掃除をしているところを撮らして欲しい。」
という御要望であった。6じからお経で6時半から掃除です。
っていうと、6時半に伺いますとのことだった。


今は丁度、常緑樹の樫の木などが、古い葉を落とす時期で、
秋に落葉樹が一気に葉を落としてしますのとは、ちがい、
毎日、少しづつ、絶え間なく、落とす。
掃除をしてもすぐに落葉だらけになるから、あまり、
掃除したカイはないような季節なんですわ。
今朝も黄砂と春の嵐で落葉だらけの庭になっていた。







カメラマンとおばあさんの通訳氏は、庭を見るなり、
エッツという顔をして、
「石庭はどこですか?」
「苔のなかに石が立っているでしょう。」
「イヤ、砂利の庭を熊手ひっぱてるのがみたいんです。」
「ウチは全部コケですよ。苔やったらあきませんか?」







苔ではアカンという話であった。
それやったら竜安寺に行ってもらわんと。。。
こんな小さな寺では。。。
あんまり無いよ、そんな庭は。隠居寺やしね。
しかし、禅の庭といえば、彼らの固い頭では
白砂をひいた石庭みたいで、ちょっと説明してやったが
そんなことは届いてないようだった。