禅寺小僧

日々の記です。

苔の育て方 お寺の場合








苔を育てるっていうのはやってみると案外と難しくて、
生えて欲しいところには生えないで、生えなくてもいいところに
生えてくるのが、コケってもんかなって思うくらいです。
で、生えない苔をどう生やすか。


本当は苔庭は手箒というのを片手で持って、もう一方の片手にちりとりを
持って掃除するものらしい。苔を大事に大事にあつかうわけです。
それはわかっているけど、毎朝そんなことしてたら日が暮れてしまうんで
地面を曳きずらないようにしながら、大きな竹箒でやってますね。
あんまり強く押さえつけて掃くと苔ははがれてしまうから。
大きい竹箒でも丁寧にしているとけっこう苔は増えてきます。


彼の性質
雨が降ったとき、水が溜まるところにはあんまり生えない。
水のたまらないところが好き。
庇の下とかの夜露のあたらんところにも生えない。
掃いたりしたときに土が動いてしまうところにも生えない。
あんまり暗いところもだめ。
ゼニゴケとか雑草には負けてしまうので除草する。



それくらいのことを一年程つづければ苔は生えると思います。











カラスに障子をめちゃくちゃにされた。
次の日、貼り替えたら、また、やられた。
苔もツグミが突いたり、アライグマが一面にはがしたりします。
ミミズを食べに来るようですな。