禅寺小僧

日々の記です。

宗教はどこにあるか。

 お客さんがあって教育のこととかを話したのだけど、この方がおっしゃるにはこれからは宗教も教育の現場で大切になるのでは、とのこと。もちろん現在は宗教は学校では御法度になっていて、どこだかの学校では給食のときでも「いただきます。」と言ったら特定の宗教に味方することになるからいわないらしい。子供のときはみんなで「いただきます!」と叫んでいたから、今はそういった風習を無視していく方向だろうと思っていたから、チョット以外であった。
           
 けれど宗教のイメージっていうのは一般的によくなくて、戦争やテロの火種であると見られていたり、地下鉄で毒ガスを撒き、武器を製造して国家転覆を狙うのが宗教であったり、人をだまして詐欺まがいの金儲けをしているとか、税金を払わずガッポリ丸設けをしているのが宗教であるとか、悪い評判は絶えない。現在日本の宗教は宗教法人法で規制されつつ守られているのだが、税制面でも一般の企業に比べて優遇されているのが、おそらく今後はそういった優遇措置は少なくなり、やがてなくなってゆくのじゃないだろうか。たとえば、これからお盆になって和尚さんが檀家さんの家でお経をよんでお布施とかいた包みをもらって寺に帰る。で、その中身はお寺の金庫か口座にゆくことになるのだが、現行の法律では非課税扱いになっている。宗教活動にともなう収益だからだ。けれど、そのうちなんでお経を読むのが宗教活動なのか?といった議論にさらされるのではないかと恐れている。コンサートやなんかのイベントと宗教を介した集まりといったい何がちがうの?宗教の場合はなんで課税されないの?といった素朴な疑問がでてくるだろうと予想してしまう。