禅寺小僧

日々の記です。

三本足の犬

 夕方犬の散歩をしていて、松の木の間をくぐり抜けて
走っていたら、「キャン、キャン、キャン、。」と声がして
犬が動かなくなってしまった。
どうも松の木に体をぶつけてしまったようで、座り込んだまま、
立てなくなった。しばらく横で座っていたけれど、どうしようも
ないから、犬は抱いて家に帰った。
後ろ足が一本、曲がったままになって、地面につかない。
四本足の犬が三本足になってしまった。
まだ生まれて半年ぐらいの犬なんだけど、もしかしたら、
一生、三本で暮らすことになるのかもしれない。
しかも、俺が怪我させたようなもんだし。
心が痛む。
エライことをしてしまった。
なんとか治ってくれればいいのだけれど。
世の中ではポジティブ思考なんていうのが流行っているけれど、
とても”いいように”なんて考えられないよ。
やっぱり、なんとか乗り越えていく、ぐらいしか、
できない、と思う。


せ。