禅寺小僧

日々の記です。

遡れ!












今日は林道からではなくて、紙屋川をさかのぼって源流あたりから、ひとつ峠を越えて菩提川の水系へと入る。川沿いの道から離れて入るところ、峠道からが、問題だらけの、楽しいところだ。基本的に歩く道である。自転車の走行がかなり困難なことは分かり切っている。しかしそれでも行かねばならぬこともあるのだ。たとえ一人の力ではこの峠は越えられないとしても、皆の力を集めてこの山を越えるのだ。気分はナポレオンのアルプス越えの心境で。人一人くらいがやっと通れるくらいの道に入る。いきなり大きい階段。30センチはあろうという段差でバイクでは越えれない。横のほうからバイクを傾けてなんとかクリア。その先もガレ道とぬかり滑りそうな傾斜と階段で阻まれ、バイクに乗れはしない。エンジンをかけたまま、降りて押して49CCの4ストロークエンジンをめいっぱいに吹かして、ギクシャクしながら登ってゆく。手と足で押しても、エンジンを吹かしても登れないところは後ろから友達が押してくれた。エンジンかけたまま降りて押したらなんとかなるかと思ってここまで来たけれど、たいへんなことになってきた。









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