祇園祭
なんやかんやで祭りの手伝いをさせていただいて、もう、8年になる。一年に一回だけど、もうそんなになるのかなって信じられないけど、数えてみるとやっぱりそうだ。大工の親方、左官屋さん、元船乗りの内装屋さんらは、近頃毎年、来年はこの世にいとるかどうかわからんデと、おっしゃる。ひょんなことでチームに入れていただいたのは親方の奥さんに誘われたからで、こっちもエエ加減なもんだから、最初は神さんのとこに仏さんの人が来てもエエのかいな〜なんて言われてた。でも祇園祭の祇園は祇園精舎の祇園のことなのだから、これって仏教語なんだし、神さんだけど仏さんとも縁があるんだな。
蔵から出してきた部材を組み合わせ、楔を打ち、縄で巻いて、芯に生きた青松を立てる。この松は神さんの依り代だ。巡行の朝、神さんにいらっしゃるところに傘を立てる。山の命は、神様にいてもらうための松と傘なんだとおもう。先頭に鉾が行くのは、武器の鋒でお祓いをしてもらうためなんだろうな、なんて今年は思ってる。
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