禅寺小僧

日々の記です。

夏のお経









夏は、お経をあげようと、本堂の鐘を打っただけでもうダメだな。それだけでジ〜〜〜ってはじまってしまう。そう蝉が鳴いてお経を妨害しようとするのだ。ナムカラタンノ〜ってはじめたらもう、あちこちから合唱がはじまる。ああ、蝉は他の奴がわめいてると自分もわめきたてたくなるのでしょうか。蝉の鳴き声と一緒にお経あげてます。おちょくられてるようなもんです。この間、カラスがガアーって鳴く鳴き方が、なかなか理にかなってるって言いましたけど、そのことを座禅中、思い出していて。なるほどカラスがカアーって鳴く呼吸にしたら座禅でも目が覚めるというか、マナコが開くんだと気が付いた。そういえば葬式のとき禅宗は亡くなった仏さんにおまえさんはもう死んだんだよって「カ〜〜ッツ」と大一喝をくらわせてあの世に送るんだけどいつか和尚になって喝を使うときがあったら、あの呼吸でやってみたらどうなのかな、カア〜〜のあとにッツってつけたらうまいこといきそうかな、カラスだったらどうすんのかいな、なんて妄想を。


やっぱり、暑いですね。







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