禅寺小僧

日々の記です。

温泉会館














新しいナビを買ったんだけど、使いにくいし、やっぱし前のを使うわ。いらんか?っていうナビだけど、旅先で近くにあるコインランドリーを検索しょうとしたらできなかった。液晶画面はおおきいんだけどな。聞いたことない、ようわからんメーカー製だ。電源スイッチも左側にあって、右ハンドルの日本なのに、なんで??って構造をしてしておられる。いくらタッチパネルを触っていてもラチがあかんので、駅に行ってきいてみることにした。駅で聞いたらすぐ教えてもらえた。温泉会館の写真が駅前にあった。広い湯船の向こうにものすごくきれいな形の富士山がドーンとある。残念なことにちかごろ温泉って行ってないんだよね。用事で温泉場のちかくを通りがかることがあっても、ゆったりした時間がなくて、そのまま前を素通りすることばかりで、え〜ここまで来て温泉つからんと帰るのかいなって思いながら車で前を通ってきましたみたいなことばかりつづいてた。今日は誰がなんと言おうと、誰もなんとも言わないが、とにかく温泉に浸かるぞ。具合のいいことに、ちょうど三日間風呂にも入っていない。とにかくこんなことんはノンビリした気持ちでは実行できない、堅い意志をもって臨むのだ。


SL(C62)のおいてある駅前から端を渡り、山にむけて国道を登ってゆく。道のよこには東京の人が来るんだろうな、お洒落そうな店もあるし、風車の形した回る展望台のある不思議なドライブインもある。遠い街から自慢の車とかバイクとかで走ってきて、世界遺産に登録された富士山を眺めながらコーヒー飲んだりしたら、さぞかし気分がいいんだろうな。休日って感じがするにちがいない。しばらく旅行していたんだけど、よく考えてみたらレストランとかには一度も入らなかった。夕方の地元のスーパーとかでなんか買うてたな。道路標識の表示にはこの先はは箱根だと書いてある。箱根にも温泉あるなあとおもった。


温泉会館と書いた分岐を左に折れて、ちょっと坂を下ってく、駐車場に車をいれて、券売機で切符を買う。3時間券で500円。夜10時までやっていて、一日券?だとたしか800円だった。受付があって、どこにでもあるような土産物が並べてあって、飾ってあるような売られているような盆栽もあるところの向こうに男湯と女湯がある。脱衣所があって、浴室には洗い場があって、湯船がある。いたってふつう。天然温泉。湯船はひとつだけ、このこじんまりさがいいではないですか。温泉ランドみたいなところだと、湯船がいくつもあって、どうしてもあれにもこれにも入らなくてはいけない、忙しい。入ってる湯船から悠然なふうを装って、次の湯船を眺めている。そこに入っている人があがらはったら、ザバッとそれとなく立ち上がり、なんとなく他の人にとられる前にたどり着かなくてはならない。つねに周りに注意していないといけない。その点ここは一つしか湯船がないからみんなノンビリしている。次の湯船にいく必要がない。身体洗って、湯に入って、ぶらぶらしている。湯船の向こうの大きな一面の窓の向こうには晴れた空、緑に囲まれて、さっきまでいた街が下のほうにある。駅のポスターにあった温泉会館一番のウリの世界文化遺産の素晴らしい眺望は白い雲のむこうなんだろう。かくれて全く、見えず














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