禅寺小僧

日々の記です。

心の欲するところにしたがって、













先生の仕事場がかわったっていうんで、見に行ってきた。南向きの部屋で大きな一面の窓の向こうは、ひろーく空いてる。100mくらいあるかもしれない。しかも高さがあるので見晴らしもいい。京都の町中にはめずらしいですな。


あれが食べたい、って話を二人でする。こんど是非スッポン鍋をーこれは京都で安いところがあるらしい。子供のときスッポン釣りましたワ、釣りたくないんですけどね、釣れてしまうんです。ドジョウの丸鍋って知ってる?東京のどこだったか駒形って店があってードジョウって最近売ってる店なくなりましたね、でも韓国の店ではどじょう汁食べますからねえ、知ってますよ。体力つけなあかんからどじょう汁飲みなさいって言われて、若い嫁さんはたいへんらしいけど、飲んだことない。ウナギはどこがいいのかね。それも子供のときはバカでかいの釣りましたけど、今はどうなってるんでしょ、全然知りません。今はやっぱりウナギは高いのとちゃいますかねえ。近所に川魚やさんが三軒あったけど、全部なくなってしまいました。道ばたの店先で炭おこしてバタバタ焼いてはって、関西風にパリッと焼いたんを細切りにして胡瓜もみにいれたら旨いですよ。肝焼きも安かったんだけどなあ、鮎なんかも1時間くらいかけてじっくり焼いてはったんですけどね。水はった箱のなかにお椀にシジミ入れてちょろちょろ水流しながら売ってはった。シジミ汁!それはいい。シジミ汁なら簡単です。シジミ買うてきたらエエだけです。今は落ち鮎の季節かなあ。そうなんでしょうねえ。四万十川に行ったとき、よかったなあ。エッ、四万十川ですか。仕事でいろいろ行ったからなあ、講演して、温泉はいって、食べさせてもらって、泊めてもらって帰ってくるんだけど、なんか足りないね。そら仕事で行くからやないですか、知り合いのお医者さんなんかこないだ女満別まで検診しにいったらしいですけど、帰ってきたんは4日後やったって言うてましたよ。エエ仕事は一日だけです。学生のときから先生がアイツはどうした?っていうと友達が裏山にスキーしにいってます、っていうような奴だったみたいですけど。やっぱりそれくらい根性いれんと遊べませんね、彼は才能豊かなんですけどね、社会的評価はどうなんだろ〜すべて仕事にいかせばいいのに。無駄な時間、労力、お金、仕事に集中してたらすごいと思うんですが。ほっとけないんでしょうねえ。
















心の欲するところに従って、しかも矩を越えず、というじゃないか。(先生は男子校で漢文を教えていたこともあるのだと。生徒にこれはヒッピーの世界だよ、って教えてたらしい。そんな時代だったんだな)論語だよ、孔子先生の心境だよ。でもそうなるにはだいぶ修行がいるのでは。エッ、そうか、やっぱり修行がいるか?そらそうでしょうよ、心の欲するところに従って、ああ飲み過ぎた、ああ失敗した、やりすぎた、ってのを経てきてのことでしょう、だいたい漢詩なんてのは男の理想の世界じゃないですか。四畳半の下宿にいて、悠然として南山を見るって句をつくったりみたいな。心は自由な世界だよ。孔子先生も弟子に理想を言ったんではないですか。だいたい心の欲するところに従ってやってる人が、ワザワザそんなこと言いますか?不立文字かね。そんなだったらいいなあ〜ってことじゃないのですかね。なかなか欲するところに従えない世の中ですし、そうしたらそうしたで規則をはずれてしまう。孔子先生も現実はたいへんだったのかも知れませんぜ。孔子がそんなだったって聞いたことないぞ。













おいしいオムレツ食べたいな。いいホテルに泊まって、朝食に。きれいで中がとろーっとしてるの。目の前で焼いてもらわんと。


冬になったら、炭おこして、琵琶湖のモロコ焼いて食いましょうや。ちかごろはグッとお安いんですよ。






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