禅寺小僧

日々の記です。

不思議な喫茶












白緑のペンキの剥げた木造の、なんていうんだろう鎧戸みたいに斜めに板を少しづつ重ねた壁。一見、公民館かなにかの会議所のような建物があってふらんすっぽい店名書かれ喫茶店になっていた。暑くなって喉が乾いて、なんか冷たいのを飲みたい。いささかボロいこの建物も取り壊さずにこんなふうに使うのもいいもんだな。こんな店のあるじはたぶんおばあさんで、近所の用事のあまりない高齢者のたまり場になっているにちがいない。













古い戸をぎーと押して、白いペンキを塗られた中に入ると、いらっしゃいませ、と声、上下とも白いふわふわした服、黒くて長い長い髪、顔におしろいをつけたはるんやけど、妙にまだらになってるような気がした。地の色はあんがい小麦色の女性なんだとおもうけど、同じような格好で二人ならんで、不思議な笑顔でこちらに向いた。。シマッタ!入るんじゃなかった、なんでだか。予想と大きくちがってたんだな。














どっかから持ってきた、有り合わせと寄せ集めみたいなイスとテーブルでアイスコーヒーたのんでみたら案外いい店に思えてきた。お姉さんに伺ったところ本業はパワーストーンの腕輪を作ったりすることらしかった。店を入ったところに水晶の腕輪がいくつもならべてあったのは、この方がつくられたのだったか。そういえば、なかなか霊力のありそうな腕輪に見えた。シャーマンだったのね。












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