禅寺小僧

日々の記です。

お盆の入り










8月7日からはお盆の入りで16日までつづきます。
いよいよ坊さんとしての本業の季節がやってきた。
いつもはヒマそうですね〜っていっている人も、
8月は忙しいでしょうね、といってもらえる月なんだな。
彼岸花が咲いたら秋の彼岸だけど、鹿の子ゆりが咲いたら
お盆なんだってしるしなんだ。













お盆の入りは、お墓でのお経よみからはじまる。
毎年だいたいおなじ花やらお供えもんをならべて
線香たてて、大阪なんかに出ている人も帰ってきて
それぞれ自分の持ってきたお供えをして、手をあわす。
お墓ごとにチンチン鐘を鳴らしてお経をよんでいく。
一軒ごとに読みつづけていると、頭の中が酸欠になってきて
フラフラになってお経のどこをよんでいるのかわからなくなった
もんだった、若い頃は。
蚊がこんように、うちわで四方八方から扇いでもらってお経をよむ。












田んぼは今年も豊作になるんではないかな。
みんなはこれから家に帰って、お昼はそうめんをみんなで食べる。
田舎の家は、家っていうかんじがするなあ。
柱が柱で、板の間が板で、畳がたたみだ。
お盆はご先祖さんが帰ってくる。
みんなも帰ってくる。











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