禅寺小僧

日々の記です。

この花が咲いたら








夏になってお盆になったということですよ。
7日はお盆の入りで、朝8じからお墓にお経をあげにゆく。












お寺のそばにお墓のあるところが多いけれど、家の裏の山手に
先祖代々のお墓をおまつりしているところも沢山ある。
たぶんこっちのほうが古い形なんだろう。墓石は沢山あって、
それぞれお供えのお菓子やら野菜やらジュース、庭先で切ってきた
ような花なんかを供えてゆく。そして一本づつ墓石ごとにそれぞれが
線香を供える。











ほな8時やしそろそろやってもらいましょかー。
端から順番にお経をあげてゆくんだけど、しまった。
虫除けしてくるの忘れた。これはやばいことになるかもしれん。
手には鈴とか塔婆とか持ってるんで、蚊の襲来にもなすすべ
あらへん。
みんあが団扇で追い払ってくれたお陰でなんとかなった。











墓経がおわるとみんなはそれぞれの本家にいって仏壇にお参りして
ご飯を食べる。
和尚も来てもらいたいけど車やしなあ。
今日はほかのお参りもあるし、秋の寺の開山忌で愉しみにしてまうわ。
そう言って帰る。


昔は仏教の行事なんか、昔からそんなもんです。ってだけですんでいたけど
最近はなかなか難しい。
お墓におまいりしてご先祖さんを迎えるのだから理屈的には、ご先祖さんは
普段はお墓にいらっしゃるのだろうか。で、お盆の間は家に帰っておられる
のですよ。
ということはお盆の間はお墓はカラで、普段は仏壇カラってことですか?
などと聞かれると、
ようわからんなあー。
ってことになる。