禅寺小僧

日々の記です。

草餅ヨモギ餅










ヨモギ餅作って食べたいな、とおもい、というかですね、
日向ぼっこしながらヨモギでも摘みたいという思いがあった
わけですよ。堤防にゆくとチラホラ、ヨモギが出ているんだけど、
ガバッッとあったのは去年のヨモギの木が枯れたまま覆いかぶさって
霜よけのようになっていたところで、その下には青いきれいな若葉が
密生していて、枯れたような縮れたようなのはない。健康そのもの、
やわらかく生き生きしているようだった。この一箇所を摘んだだけ
で終わってしまう。













そのあともう少し大きくなりかかったフキのとうを沢山とった。
そこの人は「そんなもん苦いゾ!」というてた。食べないらしい。
ころころ変わる天気の中で小雨が降ってきたんで帰ってきた。












もともと写真が好きで、写真ずきなはずなんだけど、あんまり撮って
ないとか、肝心のときに撮ってないじゃないか、といわれてる。
禅寺小僧も記事になっていないではないか、と。










井上砂糖店によって、小豆を買う。3デシ計ってもらって、786
円だった。けど帰って一応うちの枡ではかってみたら三合半あった。
いつの間に増えていたのか、ナゾです。
重さも量ったらうちの秤で490グラムだった。













小豆は洗って、水をいれてガスで炊く。
煮えてきて、皮がしわしわになったらびっくり水をして、暫くして
煮汁をすて、また水から炊いていって、また煮汁をすて、また水から
炊いて、小豆をざると晒し木綿でこす。












小豆を鍋に戻して、砂糖を二袋、百円ローソンで買ってきたのを
入れ、水あめも少し入れて炊いてゆくと、まずどろどろになって、
そのうち少しましになって、あんこのできあがり。仕上げに塩を
ひとつまみ。
小豆は浅く煮たほうが豆の味があると思うので、もっと浅くしたい
のだけど、みんなが堅いというのが恐くてやってない。砂糖ももっと
減らしたいけど、あんというのはこんなもんや。これより砂糖少な
かったらあかんとのことなので。したがっておきます。
それが無難です。











ヨモギは洗って、ゴミとって、お湯沸かしたのに、塩を一つまみ
いれたので、湯がいて、すぐに水にくぐらす。
あとは包丁でみじん切りにして、すり鉢ですりつぶす。












エムジーで買ってきた上新粉150g二袋と、白玉粉130g一袋の
430gに砂糖50gとぬるま湯を加えて団子にして蒸し器で蒸
したのをすり鉢の中でヨモギとまぜ合わせる。
それをちぎってアンコを中に入れてアンコロ餅にすればできあがり。










ごくごく簡単なお菓子なのだけど、昔の味を知ってるものにとっては
ほんとうに美味しい。売ってるのより美味しい。できたらもち米を
蒸して、臼杵ねで餅つきしてぺったんぺったんしてやりたい。
売ってる草餅は餅とり粉に片栗やら、黄な粉やらかかっているけれ
ど、やっぱり何もかかっていないのがいい。草餅の肌のまんまがい
い、化粧してきれいな緑の肌がかくれてしまうのが惜しい。
口にはいったときも餅が舌に触れるのと、粉があたるのとではちがう
と思う。家で作るやつはヨモギ餅の味とアンコの味だけの単純な組
み合わせだけでかまわない。










120820