禅寺小僧

日々の記です。













昔、お経の上手な和尚さんがおられて、沢山の人の集まる行事のとき
など、どこからともなく超低音が聴こえてくる。
「なんだなんだ、なんなんだ」ととまどっていると、お経のはじまりを挙こし
ておられたんだそうだ。


どこで、誰があげているかわからず、地面を震わせるように低音が充満してくる。
そんなお経をあげたいものだ、と思っている。じつは10月と11月にちょっと大きな
行事でお経をよまなければならなくて、けっこうプレッシャーになっている。
お経なんてモゴモゴ読んでいるだけに聴こえるかもしれないけれど、現場では、
楽でもなんでもなくて、違う、だめだ、何べん言ったらわかるんだと、ご指摘が
あるので、なかなか大変な思いをしておるのです。いつまでたっても難しいなあと
感じつづけているのです。