禅寺小僧

日々の記です。

お経のあげ方










朝、本堂の縁側に坐って、夜明け前から、庭を眺めて座禅をしていた。
落ち着いてやったらそれでエエやないか、という気がしてきた。
下手であっても、なんと言われても。
人がなんと言おうが。
誰かに対しての、真面目に真剣にやってます、ということのアピール
のために、大きい声をだしたり、なんかふりをしたりすることもないな、
という気がしてきた。













昨日、座禅会で役者さんと話して考えたこと。


高い声を出すとき、アタマのてっぺんから声を出す、ていうけど、
お経では、腹から声を出す、というのが多いな。
けど今回は足から出すって気持ちでいかんと地面からでるような
声にはならんのとちゃうやろか?


けど、喉から足までは遠いですから、なかなか足からだす、というのは
意識できませんね。


ふつう腹から出す場合は、声が胸で止まったり、喉で止まったりというのを
なおしてゆくんやが、足からのばあいやと、とりあえず太股の外側の力を抜いた
方がいいみたいやね。
地面が意識しやすい。



なるほど。


上半身の体重を腰腹で支えるのが、ふつうの身体の使い方だと思うけど、
最近はもう腰で支えなくても、地面にそのまま落とせばいいような気が
してきた。
腰使った後に脱力して立ってるときは、もう腰に力が入らずに、足に
そのまま体重がおちてる。そんときは肩の力も抜けまくってるぞ。
バランスして立ってるだけやから。
座禅も座禅の格好をしている、というのでなくて、脚を組んで力を抜いて
バランスが取れたらあの形になる、というのが本当でしょうな。


なんも難しいことないんですよ。
脚組んで、力抜いてください。そしたらこの形になるんですよ。
というこっちゃ。


けど、力抜いたら、こんなふうに腰が円くなってしまいますけど。


背骨の背中側だけじゃなくて、お腹側のちからも抜いたらいいんですよ。
簡単ですよ。


けど、そんなこといっても脚が痛いですけど。


などと大の大人二人がわけのわからん話をしております。