禅寺小僧

日々の記です。

ガラにもなく。。

hekigyokuan2005-09-24

 大学のゼミの先生の還暦祝いに行ってきた。ゼミ史上最悪の成績で辛うじて卒業、だったこともあって、アタマが切れて理路整然、落ち着きと迫力、キラキラ光って見えるスーパーブレイン諸氏の会合を想像して現在の身の上と照らして観るとタジタジとなるだけで、ただただ、足が遠のくばかりだった。住所も、姓も、名も、ごとごとく変わってしまって寺の中に隠れ住んでいるのを、優秀な幹事さん(女性の方だった)が探しあてられ、尊敬する1年上の先輩に電話いただいたのでつい、「行きます。」と口走ってしまった。修学旅行の中学生やなんかが寺に来て、「お坊さんになってよかったことは何ですか?」なんて聞かれると「ずっと京都にいれるのと寺だから、人が集まり易いので、昔の友達なんかが気軽に立寄ってくれることかなあ、とか言っていたけれど、それは同じ大学に行っていてもデキの悪くてアホな方の友達で、威風堂々立派な社会人なっておられる元同級生のことではないんだな。

 勢いよく学校を飛び出してからウン十年、再び京都に集結したわけだけど、就職時は空前の売り手市場だったのが、その後のバブル崩壊、日本経済再編があって、潜り抜けたのやら、荒波をまともにかぶった奴やら、、会社を渡り歩いてキャリアを積む奴、最初に入ったままのところにいる奴、学者になった奴。「あれからどうしたんや?」と聞かれて、「夜明けまえからトレーラから小さいトラックに荷物を移す仕事。夕方から夜に食堂の仕事。