禅寺小僧

日々の記です。

雨音を聞いている。

hekigyokuan2005-07-11

 朝起きて、窓から外の景色を眺めることが多い。眺めているといろいろな思いが湧き上がってくるから、しばらくその思いと一緒になって手垢をつけてみる。たいていはどうでもいいこと、役にたたない空想、前にも考えてたことだから、目が覚めてから頭が醒めるまでの暖気運転のようなつまらないけど愉しい時間になっている。早起きしてもこんなことしているんだからあんまし値打ちないわな。エライ人は勉強したり、修行するんだろうけれど。たまにいいアイデアを思いついた!みたいな瞬間を感じるけれどその時そう思うだけで実際には大したことない。今朝は緑が雨に濡れるのを眺めて、こっちで音を立てる雨粒とあっちで落ちる雨粒と全部あわせると相当な数だろうけれど、全ての雨粒の立てる音をそれぞれに聞き分けられたらどんなだろう。。という思いがよぎる。耳に雨音は聞こえているけれど、それは脳の中にあるイメージとしての雨音を聴いているのかもしれない、実際の雨音じゃなくして雨の音はこんなカンジというイメージをなぞってないだろうか。じゃあ雨の音のイメージを身体の中から追い出してしまったら、目前に展開されている雨の音全体が聞こえるのか。。それはどんなふうにきこえるんやろうか。。CDに込められた音がライブの音の擬似音にすぎないのなら、ライブのように聞こえる(イメージできる)ものに過ぎないのならば、拡大してゆけば楽器も自然の音を真似てつくられた音なんだろうか??だったら、今、雨音に耳を澄ますのは値打ちあるんじゃなかろうか、、、と空想しておりました。朦朧とした意識で。早起きして何の生産性もない馬鹿なことをしているんだけど、静かな時間に誰にも邪魔されずに阿呆な思いにふけれるのは贅沢なことだと思う。あっという間にはかなく消えてしまう雑念だけど。

 
 
 
 
 
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