禅寺小僧

日々の記です。

文化芸術のわからん奴





















なんとも気持ちいいじゃないの。アートではない、土産物なんだ。ざっくり描くそのひらきなおり。ここは場所でいうと京都のはずれの人が集まるところだから、今でいうと京都駅で列車に乗り込むまえに並んでいる土産物屋さんのようなところであった。上品なところではないけれど、絵だってざっくりしたものだけど、値段の安い絵だから描かれて売られて枚数はものすごかったろうけど、残っているのはほとんどない。


























ここは追分っていう地名で、そんなのは道が別れているところにつけられた地名だろうとおもっていたら、公民館前に説明が書いてくれてあって、街道がわかれているところで馬子が馬を右左に馬を追い分けたところからついた地名なのだと。知らんかったな〜。トラックセンターみたいなかんじだったんだろうかね。














もう終わったけれど、近代画家の描いたミニ大津絵展というのがこの前まで展示してあった。その中に富岡鉄斉のひょうたんナマズの絵があって、輪郭線もあるのかないのかわからんような、じつにゆったりしたマンガ絵だった。縛られてない、絵っていう観念からはみ出た自由さにあふれていた。なんとものびのびしていて、それは土産物の大津絵にも見られないようなものだったけど、鉄斎の若い頃、太田蓮月尼に仕えていたころたくさん大津絵を描いたらしく、のちに自分の絵の師匠は大津絵だというように語っていたのだと。















旧東海道を少しゆくと大津へ向かう国道1号線に出る。上には名神高速道路、その向こうに京津線の列車、もうすこし向こうにはJR東海道線と新幹線。昔追分だったところは今の時代でも変わらず交通の要衝なのだった。













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