禅寺小僧

日々の記です。

朝、京都駅で











ゆっくり、南山城を歩きたいと思ってる
南山城っていうのは京都市の南、宇治市から城陽市あたりから京都府の南端まで。みなさん京都府民なんだけど、京都市に行くのに「京都行ってくるわ」っていう人らの住んでるあたり。空気は市内ほど湿った空気じゃなくて、太陽があって、ちょっと風の吹いている。具体的には京都から旧奈良街道を南へ、奈良まで行ってみたい。奈良から先はまた考えることにして。平安京以前の奈良時代古墳時代なんかだと、南のほうがいろいろ面白いこともあったような気がしてるんだ。


今朝はちょっとだけそのあたりに行くんで、寒いホームでベンチに坐って列車を待ちながら、熱いコーヒーを飲んでやろう。白い湯気が立つといい。紙コップのコーヒーを買い、改札まで行ったら、改札の窓口のピカピカのガラス窓に「きっぷ売り場」と書いてあった。へぇ〜京都えきでもこんな田舎風にきっぷ売ってくれるところもあるんだね、知らんかった。小学生の時は父が国鉄職員の友達に「きっぷ買うときは宇治まで行くんやったら、ウジショウイチって言うんや」って教えてもらって堅いきっぷを買うてたな。「すんません、玉水まで大人ひとり」「本日ご乗車ですか」「はい」奈良線経由でとか聞かれて、あちこちボタンをいろいろ押して、やっと切符が出てきて、こんどは電卓で検算、する計算は無いとおもうんだが。。赤ペンでチェックして。。たった一枚きっぷを出すのにイロイロ手間でなんか申し訳ないようような気分になった。昔だとパッと一枚引き抜いて、お金と引き換えに、すり減った大理石の
上にポイと投げてくれるだけでよかったのにね。「ここは新幹線の改札ですから、奈良線は向こうの改札になります」って丁寧に教えてもらってきっぷをもらった。


ホームに上がってくと、待つはずだった列車はすでに到着していて、ホームで湯気を立てながら飲むはずだったコーヒーは列車の中に持ち込むことになってしまった。飲み切って、手の中で軽く紙コップを潰し、ごみ箱に投げ込んで乗車するはずだったのにね。でも、駅員さんが苦労して出してくれたきっぷのおかげでちょっといい気分だ。


ちゃんと行先が書いてある。






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