遺書
小雨の北九州空港で乗り込むときは廊下をあるいて飛行機に
乗り込んだのが、羽田空港へ着いたらちょっと晴れ間が射し
ていた。飛行機からタラップを下り、飛行場の地面に降り立つ。
それからバスでターミナルのゲートまで行ったんだけど、なんと
バス一台で全員乗り込めた。
何も知らない子供が遺偈という昔の禅僧が死の直前に書いた
四言四列の漢詩をみて、
「これ、死んだ人が書いたんか?」
と言った。漢字もわからないだろうし、意味もまったく取れない
だろうに、なぜだか死んだ人が書いた、ってのかわかるのが不思議で
遺書の不思議さを感じたのだった。
見れなかったけれど、今年は映画でクライマーズ・ハイが上映され
日航機の事故のことなどを思いだし、確か羽田空港で事故機の残骸
と乗客が家族にあてた遺書などの展示があった筈、と思いだす。
場所を空港の案内センターで聞くと、モノレールで何駅か先の整備場
だと教えてもらい、ネット情報をプリントアウトしてもらった。
地図のとおりに歩いて、安全センターの受付に見学したい旨を告げると
「予約はしておられますか?」
と聞かれた。実は来しなに、プリントアウトしてもらったのを見ていると
予約が必要。と書いてあるのがちょっと気にかかっていたのだ。
案の定、ダメです。と言われたので、
「なんとかなりませんか?」とあれこれ懇願したところ上司の方に
電話をつないでもらえてなんとか、特別に許され、入れてもらえることに
なる。丁寧に対応していただき本当に助かりました。
社内研修のために利用されているようで、一般の見学は6人程度の小グループ
で案内していただく。このグループに入ってください、といわれて、事故の経緯
や残骸の解説をしていただく。
地面への衝突を避けるためにパワーをかけた状態で、墜落