松は緑で。
今が盛りは山ツツジ。
早起きして、朝の道を歩けば気持ちよくて。
最後は、鎖で大岩を登ると、
風と景色がご馳走だわ。
お湯を沸かして。
帰り道、靴の下の地面の感覚をぽんぽん、楽しんでいると、
一服のお茶のおかげなんかな、
一歩、一歩、身体が元気になってくのが。
冬から春へと季節はめぐる、
夜が明けを待ちかねて鳥たちがさえずりだすと、
あふれてきた明るくきれいな光につつまれて、
心も身体も軽やかに、
山の尾根を巡りゆく。
床の間に、
山、鳥、歌声、滑らかなり。
こんな気分なんかなと、思う。
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