禅寺小僧

日々の記です。

おくどさん

 久しぶりに、昔いた家にもどったら
なんだか台所がひろくなったなあ。とおもって
気がつくとおくどさんが撤去されてました。
ウチのは土間の真ん中に居座ったはったからねえ。
サイダーのビンに冬至の水を入れて上からつるしてありました。
愛宕さんの札もありましたな。虫がよってこないハズ、の
うえからつるすモンもあった。
今は土間の上に床が張ってある。
杉の薪が焚けるにおいや、
米が炊ける湯気の匂い。
釜だけ残しておいて、
今のようにアウトドアで御飯焚くのもいいのだけど、
台所でモクモク湯気が上がったり、
お米の匂いを吸ったりするのと
どこかがほのぼのほどけてきて、
家に居る、という気がしてきた。
柱でもなんでも真っ黒けだったけど。

せ。